ネットレイティングスの11月30日の発表によると、サイバーエージェントが運営する仮想空間サービス「アメーバピグ」の訪問者数が350万人を突破したことが明らかになっている。アメーバピグは、自分に似たアバター(ピグ)を作成し、現実にある場所を模した仮想空間でほかのアバターとのチャットやゲームなどができるコミュニティサービス。10月の訪問者数は364万人だった。
アメーバピグの属性別訪問者構成比をネット全体と比較してみると、女性の割合については、アメーバピグが57%、ネット全体が43%で、アメーバピグが14ポイント高かった。男女ともに10代以下の訪問割合がネット全体より10ポイント程度高かった。
サイバーエージェントが運営するアメーバピグとブログサービス「アメーバブログ」(Ameblo)、ミニブログサービス「Amebaなう」の3サイトの重複訪問状況をみると、アメーバピグとAmebaなうの訪問者の90%以上がAmebloを訪問していることも明らかになった。アメーバピグからAmebaなうへの訪問者は46%、Amebaなうからアメーバピグへの訪問者は60%と、それぞれの訪問者の半数程度がもう一方のサービスにも訪問していることがわかった。
ネットレイティングスの今田智仁氏(シニアアナリスト)は「アメーバピグはアバター人気で10代を中心に訪問者数を伸ばしている。Amebloは芸能人ブログとして人気が定着しているが、Amebloの芸能人ブロガーがアメーバなうを利用したり、アメーバピグでアバターを作りチャットに参加するなど、サービスをまたいだ集客要素が効果的に働いている」と分析している。
また今田氏は「アメーバIDを取得することで、さまざまなサービスを簡単に利用でき、共通の仮想通貨を使用するといった機能やコンテンツ面での連携も訪問者を伸ばしている要素の1つ。ユーザーの活動が活発になり、どの規模までアメゴールドが流通し経済圏ができていくのか、拡大が楽しみなサービスだ」ともコメントしている。
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