年の瀬が近付くとともに、Facebookは2011年にソーシャルネットワークで最も注目を集めたニュース記事を発表している。当然のことながら、一覧には有名人の死から気象災害までさまざまな話題が載っており、中には忘れ去られたような口コミで人気を博した映像もいくつかある。
2011年にFacebookで最もシェアされた記事は、3月に日本で起きた津波災害、そしてその後数カ月に及んだ放射性降下物関連の衛星写真を独占公開したThe New York Timesの記事であった。
米YahooのLookout Blogに掲載された話もトップ10入りしたが、それとは別の話で忘れられないのは、がれきの下で傷つき身動きが取れずにいるほかの犬から離れようとせず身を震わせていた犬の話だ。CNNの追跡記事では、その犬が宮城県の海岸で救出される姿が取り上げられている。
また、筆者にとって忘れられないのが、1月にThe Wall Street Journalに掲載されたある記事に対して多くの者がFacebookでリンクしたことだ。これは典型的な成功を収めたアジアの子供たちに関する子育ての法則を紹介したもので、このエッセイはあらゆる人種の親子の間で話題となった。そして、The New York Timesでも反響を呼び、Facebookの2011年に最もシェアされた記事のリストにもランク入りした。
皮肉なことに、オリジナルのエッセイの著者は、GQ誌の「The 25 Least Influential People Alive(世界で最も影響力のない25人)」のリストにも名を連ねている。
2月には、結婚しない人の6つの理由を特集したHuffington Postの小記事をきっかけに、再びフェミニズムが世間の注目を集めた。これはChris Hitchens氏が書いた記事と思われたが、著者が女性であると知って驚く者もいた。
ソーシャルネットワークで常に最大の注目を集めているのは、意見を二分させるような記事であることは確かだが、「自分の同類に向けて」投稿される一部のリンクも人気である。「黄金の声」を持つホームレスの男性の話を覚えているだろうか。この男性は口コミで広がった自分の名声を利用して、家とCleveland Cavaliersでのフルタイムの仕事を手に入れた。
紙を引き裂く音も嫌がらずに笑っている赤ちゃんはどうだろう。または、うわべだけの無意味なおしゃべりに興じている2人の赤ん坊についてはどうか。
このリストが何かを証明しているとすれば、それはFacebookのリンクはインターネットにおける集合的無意識を取り出しているということだ。Facebookのここ1年における米国で最もシェアされた記事のリストをぜひ読んでみてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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