複数の報道によると、AOLのコマースおよびアプリケーション担当プレジデントでシリコンバレー事業のトップでもあるBrad Garlinghouse氏が、さまざまな問題を抱える同社を去ることになったという。
複数の情報筋がBusiness Insiderに語ったところによれば、Garlinghouse氏は同社がより攻撃的な戦略をとるべきだと苛立ちを覚えており、AOLがThe Huffington Postの単なる一部門に成り下がっていると感じていたという。The Huffington Postは、AOLが2011年に買収した大手のニュース集約サイトだ。GigaOmもGarlinghouse氏の退職について報じている。
AOLにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。Garlinghouse氏と連絡を取ることはできなかったが、先週投稿されたツイートは同氏が抱いているとされる苛立ちを表しているようだ。「営業畑の人間が会社を経営すると、製品畑の人間は軽視されるようになり、その多くは熱意を失ってしまう」(同氏のツイート)。
インターネットおよびモバイルコミュニケーション部門を担当する新しいプレジデントとして2009年にAOLに入社したGarlinghouse氏は、米Yahoo在籍時に「Peanut Butter Manifesto」を書いたことでよく知られている。Garlinghouse氏は2006年に書かれたその社内向けのメモの中で、数々のトラブルと組織再編を経験してきたYahooに対する不満を訴えた。「われわれはすべての人に対して、すべてを行い、すべてになろうとしている。(中略)それはどんな結果を招いただろうか。われわれが行うすべてのことに対して、投資は広く薄く分散してしまい、われわれは特定のことに注力できなくなった」(同氏のメモ)
AOLは大規模なユーザー基盤を有してはいるが、インターネットトレンドに上手くついていくことができず、売り上げの減少に苦しんでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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