医療の現場で活用増えるスマホとタブレット端末

 ケアネットは10月26日、同社サービスの医師会員1000人に対して実施した「医師のスマートメディア利用状況に関する調査」の結果を発表した。

 それによると、スマートフォンを所有する医師は、2010年の調査から6ポイント増え、全体の約3割であった。端末の種類については、iPhone利用48%、Android利用47%と、ほぼ二分。iPhoneとAndroid両方の端末を所有する医師も、全体の1%存在するという。タブレット型端末の所有者は、2010年から8ポイント増え、約2割だった。

 スマートフォン所有者の約4割が、医療関連の情報収集に利用している。その他、「臨床に役立つアプリの利用」40%、「医師・医療従事者とのコミュニケーション」も昨年比3倍の15%と高い伸びを示した。具体的な利用シーンを尋ねた自由回答では、情報収集・予定管理など一般的な用途のほか、「小児の気を引いたり、泣き止ませたりに使っている」「往診先、診療中に薬剤を調べる」「患部の写真撮影」などが挙げられた。PCを持ち歩かなくても、出先や出張先で利用でき、通話もできるところが評価されている。

 その一方で、スマートフォンおよびタブレット型端末共に、「購入するつもりはない」と回答した医師も増加。その理由として、「PCで事足りているため必要性を感じない」「院内で通信が確保されていない」のほか、「老眼のため小さい文字が見えにくい」などがあがった。

 この調査は、10月12日から17日までの期間、ケアネットの医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」の医師会員に対し、インターネットで調査したもので、有効回答数は1000サンプル。

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