日本カートリッジリサイクル工業会は10月25日、レーザープリンタ等で使用されるカートリッジのリサイクル品について、環境管理基準および品質管理基準を定めた「E&Qマーク」制度を導入し、11月1日から運用を開始すると発表した。日本カートリッジリサイクル工業会は、トナーカートリッジのリサイクル事業会社32社で構成される。
E&Qマークは、環境管理基準と品質管理基準についての認定資格。第三者機関によって全33項目の審査が行われ、合格した事業者に対して与えられる。
環境管理基準項目には、回収・再生工程・再生カートリッジへの表示義務や廃棄物処理、トナーの安全性やリユース、マテリアルリサイクルの促進などについて審査項目が設定されている。品質管理基準については、基準を満たす再生カートリッジの提供を目的として基準値や管理方法、測定の実施などが言及されており、梱包についても基準を設けている。
日本では年間約220万本のトナーカートリッジが使用されている中、約23%がリサイクル品だという。この市場に対して、業界をあげて品質の向上と信頼の獲得に取り組む必要性から、この制度の導入が決定された。10月25日の時点で、すでに10社が認定を受けており、12月にはさらに10社が加わる見通しだ。これによって、再生カートリッジの約87%が認定事業者から出荷される形になるという。
認定を受けられる事業者は、日本カートリッジリサイクル工業会の会員であることが前提。認定を受けた後は、指定の「E&Qマークラベル」をリサイクル品の外箱に貼付することが可能になる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」