米国の全タブレットユーザーのうちの半数以上が毎日ニュースを読むが、そのほとんどがまだ、購読料は支払いたくないと考えているという。
Pew Research CenterのProject for Excellence in Journalism and the Economist Groupが実施した調査では、米国におけるタブレット所有者の約77%が端末を毎日使用し、平均総使用時間はおよそ90分間であることが明らかになった。
ニュースの閲読は、タブレット用途の第3位であった。今回の調査対象者の53%がニュースを毎日読むと回答した。これよりも多かったのは、ウェブ閲覧(毎日すると回答したのは67%)と電子メール(同54%)だけだった。ソーシャルネットワーキングサイトの利用は、これらに続いて39%だった。
オンラインニュース閲読者をさらに詳しく見てみると、その約33%がタブレット購入前よりもニュースを読む時間が増えたと回答した。同じく33%が、テレビやPCでさえもアクセスしたことのない、ニュースの新しい提供源をタブレットで見つけていると述べた。
ニュースの閲読は明らかに人気の高い用途だが、調査対象者の多くはまだ購読料を支払うつもりはないという。
タブレットでニュースを読む人のうち、そのコンテンツの購読料を支払っていると回答したのはわずか14%であった。これ以外に23%は、デジタルアクセスを提供する紙の新聞または雑誌を購読していると述べた。
両者を合わせると、タブレットでニュースを読む人の3分の1以上が、デジタルアクセスのために直接的または間接的に料金を支払っていることになる。その割合は、Pewによるこれまでの調査結果よりは増加しているが、それでもユーザーの大多数がまだ無料ニュースのみを利用していることを意味する。
Princeton Survey Research Associatesが2011年夏から初秋にかけて実施した今回の調査は、複数の調査の結果を統合したものである。最初に不特定多数を対象に調査を実施し、続いて、1000人以上のタブレット所有者で構成されるPew Research Centerの調査対象者に対して、2回のインタビューを実施した。電話調査は、1159人のタブレットユーザーと894人のタブレットニュース利用者を対象に実施され、ウェブベースの調査では、ニュース利用者を対象に直近7日間のニュース利用方法について質問した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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