本やDVDのおすすめベスト3を投稿して共有できる「bestmania」--エモーチオが提供

岩本有平 (編集部)2011年10月04日 19時12分

 エモーチオは10月4日、ランキングコンテンツを投稿、検索できるサービス「bestmania」の提供を開始した。

 bestmaniaは、「本・マンガ」「音楽」「映画・DVD」「ゲーム」の4つのカテゴリに関するおすすめの情報を、1位から3位までの順位づけをして1つのコンテンツとして投稿したり、閲覧したりできる。たとえば、「部屋で思いっきり泣ける映画DVDベスト3」といったテーマを設定し、ユーザー自身の主観で1位から3位の映画DVDを選び、ランキングを作成して投稿するといった具合だ。

 bestmaniaサイトのテーマを「ササる!」と定義し、明確で鋭い切り口を持ったテーマや話題でユーザーの心を射抜くようなコンテンツの提供を目指すという。作成したコンテンツは、閲覧したユーザーが「大ササった!(10ポイント)」「中ササった!(5ポイント)」「小ササった!(1ポイント)」の3段階で評価。特定のポイント数が貯まれば「ササった!認定」がなされる。

 エモーチオ代表取締役の林晃佑氏は、インターネットやスマートフォンの登場で、ありとあらゆる情報にリーチできるようになった一方で、情報過多となって必要な情報を入手できなくなっていると指摘。また検索エンジンで複数単語での検索でも、まだまだ必要なコンテンツを見つけられないと説明。

 同社では、こういった検索の課題に対する回答として、bestmaniaで「コンテクスト(文脈)」の豊富なコンテンツを用意し、検索できるようにすると提案する。ターゲットが明確で、シーンやシチュエーションを指定したコンテンツを用意していくことで、必要な情報を提供するという。「雑誌の特集と同じ。ニッチだが“ササる”人がいる。(1つ1つのコンテンツは)濃く、狭いが、情報価値のあるサイトになる」(林氏)。

 エモーチオでbestmaniaの公開にあわせて1万件のコンテンツを用意。今後1年間で50万件までのコンテンツ拡充を目指す。また、ファッションやコスメをはじめとしたカテゴリの拡大、英語や中国語など多言語化を進め、5年間でコンテンツ1000万件、月間1億ユニークユーザーを目標に掲げる。「キュレーションというくくりで言うことの多いサービスだが、(年間50万コンテンツという目標について)ここまでやっているところは少ないのではないか」(林氏)。コンテンツやユーザーの拡大にあわせ、アフィリエイトや広告での収益化をねらう。さらに今後、ウェブにとどまらず、テレビや紙媒体との連携も検討していくという。

 また、今回のサービス開始にあわせて、11月4日までの間、オープン記念キャンペーン「君は『ササッた認定』をいくつ獲得できるのか!?」を実施する。

 キャンペーンでは、あらゆるシチュエーションで絶妙かつ鋭い切り口の有名人をエモーチオが“ササリスト”と認定。そのササリストに選ばれた河本準一さん、原幹恵さん、デーブ・スペクターさんの3人とbestmaniaキャンペーン事務局で期間中に投稿されたコンテンツを審査。各賞の受賞者を選定する。賞金総額は100万円。

 エモーチオは4月の設立。リクルートの新規事業提案制度「New RING」にて2010年にグランプリを受賞したことから、提案者7名に加えてリクルートが出資する形で設立した。同制度からは、ホットペッパーやゼクシィなどの事業も出ている。


ササリストに選ばれたデーブ・スペクターさん(左)と原幹恵さん(中央)、エモーチオ代表取締役の林晃佑氏(右)

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