会社が研修を企画しない限り、新たなスキルを習得しようとしない人もいるということには驚かされる。しかも、「それについてはまだ研修を受けていません」とあっけらかんと言うだけで、マニュアルを開いてみようともしない、あるいは新たなプログラムやプロセスを試そうとすらしない人までいる始末だ。残念なことに研修というものは、経費の削減が叫ばれた際に真っ先に槍玉に挙げられる場合も多いため、こういった研修のみに頼って自らのスキル向上を図ろうとしてもうまく行かないはずだ。
身に付けたいと思っているスキルを持った同僚の作業を「こっそり覗き見」したり、技術訓練マニュアルとして今や究極の存在となったウェブを活用して学習することに何の問題もない。筆者は同僚に「自分の脳をGoogleにアウトソーシングしている」というジョークを言ったりすることもある。冗談はさておき、Googleを使って少し検索するだけで、ERP(企業資源計画)システムからハードウェアに起因する問題の解決方法に至るまで、ありとあらゆることについて詳しい説明を見つけることができる。こういったものを活用し、しっかりしたスキルを身に付けることも可能なのである。
研修に参加する機会が与えられた際には、躊躇することなく参加し、長年にわたって役に立ち、応用の効くスキルを身に付けるように心がけておくのがよいだろう。最新のプログラミング言語を学習するのもよいが、プロジェクト管理や、一般的なマネジメントに関するスキルの方が「賞味期限」という点で有利であるため、長期的なキャリアプランにより適しているかもしれない。
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