ソーシャルメディア企業のGlamは米国時間9月20日、ソーシャルウェブサイト構築プラットフォームのNingを買収したと発表した。
両社によると、今回の買収によって2億4000万人のユーザーと10万のパブリッシャーにサービスを提供するネットワークが誕生するという。
Glam Mediaの会長兼最高経営責任者(CEO)であるSamir Arora氏は声明の中で、「Ningの買収によって、Glam Mediaは実際にソーシャル後の世界で初めての次世代メデイア企業になるだろう」と述べた。
買収条件は明らかにされなかったが、AllThingsDは買収金額を2億ドルと試算している。
Ningは、Netscapeの共同創設者であるMarc Andreesen氏とGina Bianchini氏によって共同で創設され、ユーザーがソーシャル機能を備えた独自のウェブサイトを作成するためのツールとして、2005年末頃にローンチされた。そのビジョンには、広告および有料サービスの提供も含まれていた。
ローンチから4年以内に、Ningのネットワーク上で作成されたソーシャルネットワークは100万件を突破したが、2010年になると、同社の将来の展望はそれほど明るいものではないことを匂わせる動きがあった。Bianchini氏がCEOを辞任した後、Ningは職員の40%を削減し、同社サービスの無料の広告支援型バージョンを廃止した。Ningの最高執行責任者(COO)であるJason Rosenthal氏がCEOのポストを引き継いだ。同氏は今回、Glamのソーシャルメディア担当エグゼクティブバイスプレジデントとNingのゼネラルマネージャーに就任する。その一方で、Andreessen氏はGlamの取締役会の一員になる。
Ningによると、2010年以降、月間ユニークビジター数が6000万人を超えているほか、10万人の有料ユーザーによって売上高が500%増加したという。
Andreesen氏は同氏の個人ブログへの投稿で、「Ningのソーシャルテクノロジとユーザーベース、10万件を超えるネットワークを組み合わせることで、即座にGlamのリーチを2億4000万ユーザー、31億ページビューへと拡大し、定期的なサブスクリプション収益をGlamのビジネスモデルに追加することができる。さらに、これが最も重要なことだが、統合後の弊社をウェブ上の代表的なソーシャルメディアコンテンツ企業にするための準備が整う」と述べた。
Glam Mediaは非常に多くのウェブサイトやブログ、オンラインマガジンを擁するデジタルコンテンツ企業だ。同社サイト群のグローバルな月間ビジター数は2億人を超えており、その半数近くが米国からのビジターである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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