ソーシャル音楽サービス「gigle」にかける心意気--「音楽産業に情報革命を!」

藤井涼 (編集部)2011年09月14日 11時14分
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 ライブ情報をシェアできるソーシャル音楽サービス「gigle(ギグる)」が、9月7日に開催されたコンテスト「Graph hackアワード」でグランプリを受賞した。

 気になるアーティストやよく行くライブ会場を「フォロー」することで、自分専用のライブ情報一覧を作れるサービスで、TwitterやFacebookのアカウントと連携して友達同士でライブ情報をシェアしたり、同じライブ会場にいた人達と感想を共有できるのが特徴だ。


ライブ情報をシェアできるソーシャル音楽サービス「gigle」

 gigleのコンセプトやこだわりについて、サービスを開発したクリプトン・フューチャー・メディアに聞いた。

--改めてグランプリに輝いたお気持ちはいかがですか。

 このような素晴らしい賞をいただけて本当に嬉しく、感謝の気持ちで一杯です。ベータ版のサービスのため、至らないところも多数あると痛感していますが、今後の展開への期待値で選んでいただいたのだろうと思います。

 またgigleは、気持ち1つで作っているサービスなので、私達の目指しているものに共感していただけたのかなと思い、大変励みになりました。それと皆さんやっぱり音楽好きなんだなと。年齢や社会的地位など関係なく熱くなれるのは、エンターテインメントの素晴らしさだと思います。

--「gigle」の開発に至った背景などはありますか?

 gigleは“日本の音楽産業に情報革命を起こす!”というコンセプトの元に開発しています。ネットが普及したことで情報は溢れているのに、散らばっていて本当に欲しい時、欲しいところには見当たらない。そんな歯がゆさを感じていました。「知っていたら行ってたのに……」というのは、機会損失だと思います。

 これは音楽に限ったことではないかもしれませんが、CD産業を中心に成り立ってきた日本の音楽産業が成り立たなくなっている今、新たな仕組みが必要だと強く感じています。「もっとこうしたら面白いよね?」「こんなこともできますよ」ということを、gigleを通して日本の音楽産業に提案していけたらと思います。

--gigleならではのこだわりポイントを教えて下さい。

 ライブ情報を簡単に検索できて気になるライブを見逃さない、という音楽ポータルサイトでありながら、「音楽と人」という軸でつながるSNSでもある点です。

 音楽と人という軸で、ネットでもリアル(ライブ)でも共通してゆるいつながりを持てれば、思いがけない音楽や人との出会いが生まれるかもしれません。その化学反応を起していくことが今後の楽しみです。また、ライブ情報を誰でも追加できる機能や、情報を編集できる機能も追加していく予定なので、データベースとしての充実化も目指していこうと思います。

--開発にあたり苦労されたことや課題などはありますか?

 苦労した点がないと言えば嘘になるのですが、欲しいものをつくっているという楽しさが上回っているので、特にありませんでした。逆に、やりたいことが多すぎるので機能を絞ったり、優先順位をつけなくてはならない時に一番頭を悩ませています。

--すでにCGM型コンテンツ投稿サイト「ピアプロ」や音楽フェスティバル情報サイト「フェスウィキ」などを提供されていますが、今後もソーシャルサービスに注力されていく予定ですか?

 「ソーシャルサービス」というと何か最新の仕組みような気がしますが、人と人や、人と何かのつながりに重きを置くということなんだろうなと思っています。音楽は人がつくるものですし、良いバンドを見つけたら誰かに教えたくなるのが人の性だと思います。方法やツールが変化しているだけで、今も昔もやっていることに差はないのではないでしょうか。

 ただ、情報の伝達スピードやできることの可能性は広がっているので、これまでできなかったことを実現するチャンスだと思います。ネット上で人やお金を募って見たいバンドを地元に呼ぶとか、デジタルチケットやデジタル投げ銭みたいなものがあっても面白いだろうなと思います。

--ところで御社では音声合成ソフト「初音ミク」なども開発されていますね。

 クリプトン・フューチャー・メディアでは、「音」に関わるプロダクトやクリエイターをサポートするサービスを多数展開しています。gigleも、実際にライブを行っているアーティストやイベンターにとって、有益なプロモーションツールの1つになるようサービスを育ていこうと思います。

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