NECパーソナルコンピュータは9月12日、個人向けパソコン「LaVie」「VALUESTAR」シリーズ9タイプ49モデルを、9月15日より順次販売開始すると発表した。
今回のラインアップでまず注目したいのが、シーンに応じてタッチスタイルとPCスタイルを使い分けられるスレートPC「LaVie Touch(LT550/FS)」だ。ノートブランドである“LaVie”を冠したLaVie Touchは、約729gのボディに10.1型ワイドタッチパネルISP液晶やAtom Z670(1.50GHz)を搭載し、標準バッテリで約10.6時間駆動を実現。スレートPCを専用マルチステーションに接続すると、ワイヤレスキーボード&マウスによるPCスタイルで操作ができる。その他の主なスペックは、2Gバイトメモリ、64GバイトのSSD、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDR、有効画素数131万画素のウェブカメラ、HDMI出力端子×1など。付属のマルチステーションには、DVDスーパーマルチドライブやUSB 2.0×2も搭載する。
スレートPCの開発にあたっては、「いろいろなデバイスがあり、ニーズが顕在化してきた。お客様の操作も、キーボードとマウス中心の操作から、タッチによる直感的な操作へ移ってきたが、一気に変われないところもある。使い慣れたソフトで、周辺機器もいまお持ちのものを使いたいニーズもあるかと思う」(NECパーソナルコンピュータ コンシューマPC商品企画本部長の栗山浩一氏)とした。
搭載するOffice製品は、個人向けながらもデジタルノート「OneNote」が含まれる「Office Home & Business 2010」だ。「タッチと手書き入力を生かした情報管理ツールとして、企業だけでなく個人でも使えるのではないか。タッチで使える個人向けのテンプレートも用意した」(栗山氏)と語った。
なお、今後もNECパーソナルコンピュータではWindowsベースのタブレットを中心に製品を出していくという。「Androidベースの製品はレノボとNECがやっているので、各社で継続していく。要はそれぞれの強みを持っているところがやる。ノウハウの違いとご理解いただきたい」(NECパーソナルコンピュータ執行役員常務の高塚栄氏)とした。
液晶一体型デスクトップPC「VALUESTAR N」シリーズはフルモデルチェンジが行われた。最も売れ筋のデスクトップPCで、5世代目となる今回は「本質の追究」がデザインコンセプトという。シンプルなフロントベゼルや、映像と音の良さを追求した製品とし、1920×1080ドット表示の21.5型ワイドIPS液晶(VN370/FSのみ1600×900ドット表示の20型ワイド液晶)で視認性をアップ。VN790/FSとVN770/FSについては、Core i7や8Gバイトメモリの搭載で基本性能が大幅に向上している。地上/BS/110度CSデジタルWチューナやYAMAHAサウンドシステムのほか、HDMI入力端子も新採用された。
その他は、低消費電力ながら夏モデルより25%明るい新「スーパーシャインビューLED-EX2」液晶を、「LaVie L(LL750/FS)」と「LaVie S(LS550/FS)」に装備。さらに、「ワイヤレスTVデジタル」の搭載をエントリーノートPCにも拡大した。また、モバイルノートPC「LaVie M」の性能強化、主要なBlu-ray Discドライブ搭載機種は大容量100GバイトのBDXL対応規格に対応している。
発売予定日は、LaVie TouchのLT550/FSが10月6日で、その他の機種は9月15日を予定している。
7月1日、レノボとNECの合弁会社がスタートした。「発表当初はどうなるのかと心配する声があったが、電話サポートの完全無償化(2012年1月から開始予定)など以前にはできなかったことを提供し、理解が進んでいる。顧客満足度のさらなる増進、難しかった革新的な商品を投入していきたい」(高塚氏)と語った。
レノボとの連携によるシナジー効果について「詳しくは言えないが、合弁会社が発足した7月1日から、資材面の調達に関してメリットが得られる状況になっている」(高塚氏)としている。
なお、NECパソコンの新CMキャラクターとして武井咲さんを起用。NECパーソナルコンピュータの取り組みである「安心・簡単・快適プロジェクト」の広報担当としてTVCMなどに出演する。発表会には武井咲さんも登場し、「液晶が見やすくてキレイで色も可愛い。ブログの更新などに使っています」と新製品をアピールした。
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