フリーランスは良いことずくめじゃない--10個の誤解を打ち砕く - (page 3)

Susan Harkins (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2011年08月30日 07時30分

#8:フリーランスになればストレスを減らすことができる

 そんなことはまったくない!会社勤めをしていて解雇された場合には失業手当を受け取ることができる。その一方で現在の筆者は、気まぐれなクライアントを1人か2人失うだけで、レッドリバー渓谷で食べ物をあさるか、「生活のためにプログラミングを請け負います」と書かれた看板を体の前後にぶら下げて歩き回らなければならない状況にある。これはもちろん、米国の保険会社GEICOのCMに登場する小さなトカゲが言うように「脚色が入っている」が、フリーランスであっても他の人々と同様に、責任から逃れることはできない。

#9:自らのウェブサイトを作成する必要がある

 筆者は以前、自らのウェブサイトを作成することの必要性について、Techrepublic.comの読者に問いかけてみたことがある。その際には、ウェブサイトは必要だという意見が大半を占めた。しかし、筆者自身が過去にまとめたウェブサイトの宣伝に関するティップスすべてを実践してみても、新たなクライアントを獲得することはできなかった。少なくとも筆者の場合は、映画『フィールド・オブ・ドリームス』にあった「それを作れば、彼らが来る」という有名な台詞のようにはいかず、どの仕事も口コミと昔ながらの営業活動によって獲得したものとなっている。

 IT業界でフリーランスになろうという場合、宣伝用のウェブサイトを作っても無駄だと言っているわけではない。個人的に、新たな仕事の獲得につながるという確信を持っていないだけである。

#10:フリーランスになれば朝寝坊できる

 普通の人が朝食の用意をしたり、朝のストレッチ運動をしたりしている頃、筆者はもう仕事にとりかかっている。確かに筆者の場合、廊下の向こうが仕事場となっているものの、あなたがシャワーを浴びる頃にはもう仕事を始めている。たまにはゆっくり起き出してくることもあるが、他の人以上によくあるということはない。「そうは言っても、その気になれば朝寝坊できるじゃないか」という声があちこちから聞こえてきそうだが、それは違う。クライアントが働いている時間、筆者はいつでも呼び出しに応じられるよう備えている。そうしなければ責任を全うすることができず、クライアントからクビにされてしまうことだろう。

 筆者がフリーランスになったのは、ここで紹介した神話に惹かれたためではない。本当のところは、20年以上にわたって会社勤めを続けた時点で、会社の倒産や、遠く離れた場所への転勤、社長の交代をきっかけとする人員整理にうんざりしたのである。自分の生活が他人に翻弄されたり、他人の思惑で左右されるのはもうこりごりだ。このため筆者は、どのような結果が待っていようとも、自らの才覚で道を切り開いこうと考えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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