3万9800円のAndroid 3.1搭載タブレットの実力とは--Eee Pad Transformer

 キーボード着脱式で話題となったタブレット「Eee Pad Transformer TF101」の単体モデル「TF101-1B240A」が3万9800円で登場した。キーボードがなく、着脱式のキーボードが付属したモデルよりも2万円安くなっているが本体部分は同じ。追加発売となったため、単体モデルのAndroidのバージョンは3.1が導入されている。

  • Eee Pad Transformer TF101 のタブレット単体

 Eee Pad Transformer TF101の特徴は、タブレットスタイルとキーボードスタイルの両方を1台で兼用できることであった。単体モデルではタブレットスタイルのみで利用することになる。キーボードを装着した際の入力時は、画面に仮想キーボードが現れて画面の一部が覆われてしまうものの、10.1型の画面によりキーボードも大きめで、操作感は良好だ。

 CPUはNVIDIA Tegra 2を搭載。本体のサイズは幅271×奥行き177×高さ12.98mmで、重さは約680g。液晶は解像度が1280×800ドットの10.1型IPS液晶だ。表面に強固なゴリラガラスを採用し、光沢画面は多少の映り込みもあるものの、角度を変えれば気になることはない。IPS液晶を採用したことで斜めから見ても色の変化は少なく、IPS液晶の視野角の広さが生かされている。

 また、バッテリの稼働時間は単体で9.5時間と長い。Android OSは、Windows OSを搭載したノートPCよりもスリープへの入りも復帰も早く、こまめに電源ボタンを押してスリープさせることでバッテリ稼働時間を伸ばすことにもつながる。画面サイズとブラウザの表示能力の高さと相まって、ブラウザ利用をしている限りでは、PCと遜色なく使える。

  • 裏面の模様は印刷ではなく立体的な模様が刻まれている

  • 電源ボタンは左上になる

  • 右側にはmicroSDカード、HDMI端子、ヘッドホンジャックがある

  • 本体側はmicroSDのみ挿入できる

  • HDMIはミニ規格のもの

  • 下側にはモバイルキーボードドックとの接続ポートや結合部がある

  • 右上の「アプリ」をタッチするとアプリケーションすべてのアイコンが並ぶ。アイコン長押し後に移動すると各ホーム画面にショートカットが作成できる

 リンク先をマウスで選んでクリックするよりも、直接タッチで済ませることができる点や、指を2本使ったピンチイン/アウト操作で画面の拡縮が簡単にできる点など、PCでブラウザを利用するよりも便利な点もある。

 ブラウザ以外にもMicrosoft Office互換のソフトウェア「Polaris Office」をプリインストールされており、Wordの文書、Excelのシート、PowerPointのブレゼンを多少の制約があるが作成したり編集することもできる。mini規格ではあるがHDMIポートも搭載しており、本機と液晶テレビを接続して、ブレゼンを行うこともできる。

 そのほかのプリインストールソフトは、ネットワーク上のDLNA規格に対応した機器内の映像などのファイルの再生ソフト「MyNet」、リモートデスクトップやオンラインストレージなどの「MyCloud」などがある。DLNAはデジタル放送の著作権管理に対応していないのが残念だが、同じネットワーク内に接続されているDLNAサーバー内のファイルが再生できる。

  • 単体利用の際は画面上で仮想キーボードを表示できる

  • Microsoft Office互換のソフトウェア「Polaris Office」のホーム画面

  • ワープロ

  • 表計算

  • プレゼンテーション

  • ブラウザは1280×800ドットの液晶画面を生かし、PCと遜色ない表示が行える

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