Googleの「Android」プラットフォームの勢いは新しいパートナーと顧客を引き寄せたが、同時に新しい脅威も招いてしまった。
セキュリティソフトウェアプロバイダーのMcAfeeが米国時間8月23日に述べたところによると、Android携帯電話を標的とするマルウェア(悪意あるソフトウェア)は前四半期から76%増加し、Androidは攻撃を受けることが最も多いモバイルOSになったという。さらに同社は2011年前半に前年同期比22%増となる1200万種類のマルウェアを発見しており、2011年末までにデータベースのマルウェアサンプル数は7500万個まで増えると予測している。McAfeeは23日、第2四半期の脅威についてまとめたレポートを公開した(PDFファイル)。
McAfee LabsのシニアバイスプレジデントであるVincent Weafer氏は、「全体的に見て、攻撃は従来よりも検出が困難で、洗練されたものになっている。このことは、比較的長い間検出されない攻撃が登場する可能性を示唆している」と述べた。
スマートフォンを通過する個人情報や企業情報が増加し、スマートフォンがハッカーにとって魅力的な標的になっていることを考えると、これは差し迫った問題だ。企業は既にこうした問題への対処に着手している。AT&Tは8月に企業向けのモバイルセキュリティサービスを発表しており、2012年にはその消費者向けバージョンをリリースする予定だ。
McAfeeは、第2四半期においてAndroidが「Symbian」を抜いて標的にされること最も多いモバイルOSになったと述べ、全体的に見てマルウェアの脅威はPCベースの脅威の拡大と同じような道をたどっている、と付け加えた。さらに同社は、Androidがサイバー犯罪者の標的になることが増える可能性がある、とも述べた。
PCの世界に目を移すと、企業によるAppleコンピュータの利用が拡大していることから、同社のマシンもハッカーにとって以前より魅力的な標的になっている。Appleと同社の「Mac」は一般的にPCよりも安全だと考えられているが、マルウェアの標的になることが増えている。McAfeeはインターネットを駆け巡った偽のアンチウイルスソフトウェアに言及した。偽のアンチウイルスソフトウェアは時間の経過とともに減少していくと予測している、と同社は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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