モジラ、「WebAPI」プロジェクトを発表--ウェブアプリの競争力強化へ

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年08月22日 11時43分

 携帯電話のブラウザを起動したとき、携帯電話のホーム画面と同じように基本アプリケーションのリストがブラウザに表示されるというのはどうだろうか。また、1つのウェブアプリケーションを構築するだけで、「iPhone」やAndroid携帯、Windows携帯すべてに対応するというのはどうだろう。

 これは、「Firefox」ウェブブラウザの開発元であるMozillaが、「WebAPI」と呼ばれるプロジェクトを通して実現したいと考えているビジョンだ。WebAPIの目的は、ネイティブアプリケーションに対するウェブベースアプリケーションの競争力を高めることである。米CNETが得た情報によると、Mozillaは2012年2月までに必要な基盤を構築する計画の一環として、既にプログラマーの雇用に着手しているという。

 年月を経るにしたがって、ウェブアプリケーションの成熟度と洗練度は着実に向上しているが、まだコンピューティングデバイス上でネイティブに実行できるように記述されたソフトウェアの全機能を再現できるわけではない。そして、強力な性能を備える新しいモバイルデバイス、とりわけAppleの「iOS」やGoogleの「Android OS」を搭載したモバイルデバイスの登場により、ネイティブアプリケーションプログラミングは復興期を迎えている。

 ただし、Mozillaは少なくとも携帯電話に関して言えば、ウェブが追いつくことを期待している。WebAPIの取り組みは、HTMLベースのソフトウェアに必要なアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供することを目的としている。

 WebAPIに関するMozillaのWikiページには、「われわれの目標は、基本的なHTML5携帯電話体験の構築に必要な全てのAPIを3~6カ月以内に提供することだ」と書かれている。計画されているインターフェースには、携帯電話のダイヤラーやアドレス帳、連絡先リスト、カメラなどと連携するものが含まれる。

 Mozillaの取り組みが成功すれば、同プロジェクトによって、iOSやAndroid、Windows PhoneなどのOSのどれにリソースを割り当てるべきか決めなければならない今日の開発者の負担が軽減されるかもしれない。「WebKit」プロジェクトをベースとするiOSやAndroidのブラウザと比較した場合、Firefoxのモバイル市場における競争力は弱いが、FirefoxがWebAPIプロジェクトの中心になることでMozillaがその問題に対処する上で有利に働く可能性がある。

 Mozillaは、すべてを一から始める必要はない。「Device API」と呼ばれるグループを通して一部の関連作業は既に開始されている。Device APIは、ブラウザメーカーのOperaが推進しているプロジェクトだ。さらに、一部機能はAdobe Systemsの「Flash」テクノロジに既に実装されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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