AOLが米国時間8月9日に発表した2011年第2四半期(4-6月期)決算は、売り上げが前年同期の数字に及ばず、再び厳しい内容となった。
オンラインメディア企業のAOLは、第2四半期の売り上げは5億4220ドルで、前年同期の5億9220万ドルから8%減少したと述べた。この売り上げ減少によりAOLは前年から引き続き赤字となり、同四半期の損失は1180万ドルを計上した。
同四半期の売上減少は、主にインターネットサービスへの加入者契約を原因とするものだ。加入契約の売り上げは2億130万ドルで、前年同期の2億6020万ドルから23%の減少だった。
同社の苦境は、同様に厳しかった2011年第1四半期から続いている。第1四半期にAOLの売り上げは17%落ち込み、5億5140万ドルとなっていた。同社は第1四半期に470万ドルとわずかに利益を出したが、前年同期の3470万ドルからは減少した。
とはいえ、明るい見通しもあった。AOLの広告売上が2008年以来初めて増加したのだ。
会長兼最高経営責任者(CEO)のTim Armstrong氏は発表の中で、「世界的成長が続く広告売上の波にAOLは2008年以来初めて復帰した。これは、弊社チームの懸命な努力と、復活したAOLブランドに重要な前進があったからだ」と述べた。
広告売上は増加したものの、同四半期におけるAOLのトラフィックは横ばいだった。第2四半期のAOL資産へのユニークビジター数は1億1300万人で、前年同期比でわずか1%の増加にとどまっている。The Huffington Post Media Groupも同じ1%増で、ユニークビジターは1億200万人だった。ただし、AOLの広告ネットワークは、1億8400万人から1億8300万人に1%減少した。
AOLは2011年3月、Huffington Postを3億1500万ドルで買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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