Research In Motion(RIM)はロンドン市警察を支援する決定を下したようだが、米国時間8月9日、それに対する報復としてRIMの公式「BlackBerry」ブログが改ざんされた。
RIMがどういう形でロンドン市警察に力を貸したのかは未だに不明だ。ロンドン市警察は、ここ数日間ロンドンに破壊をもたらしている街頭での広範な騒動に対処している。RIMの広報担当者にコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
しかし、RIMは8日、「ロンドンでの暴動の影響を受けている人々に同情を感じている。われわれは可能な限りの方法で当局を支援している」というツイートを投稿した。
そのツイートは、Team Poisonと名乗るグループから反応を誘発するのに十分な内容だった。Team Poisonはそのすぐ後、RIMのBlackBerryブログにメッセージを投稿し、同サイトを攻撃したことをTwitterで発表した。その後、ある種の威嚇射撃を行い、RIMが警察の逮捕に役立つ情報を共有した場合は、同社データベースへのアクセスを開放すると脅した。
「BlackBerry Messenger(BBM)」は今回の暴動に参加している人々の重要な通信手段(主要な通信手段と言う人もいる)になっている。先頃発表された調査結果によると、BlackBerryは英国のティーンエイジャーの間で最も利用されている端末で、約37%が所有しているという。TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアと異なり、BlackBerry経由で送信されたメッセージは暗号化されているため、当事者以外の人が見ることはできない。
国会議員のDavid Lammy氏は9日、BlackBerryサービスの一時停止を要求し、当局側がテクノロジの面で一歩後れを取っていることを示唆した。同氏は、「このことは、経験の浅い犯罪者たちが洗練されているはずの警察を出し抜いている理由の1つだ。BBMは普通と違って暗号化されており、警察がアクセスできないのだ」とツイートした。
今回のようなオンライン攻撃は、政治的理由からウェブサイトを攻撃することを正当化する自称ハクティビストによって、昨今頻繁に実行されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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