Dellは米国時間7月20日、ネットワーク製品分野への進出を目指してForce10 Networksを買収する意向を明らかにした。
買収の条件は明らかにされなかった。
Dellは声明の中で、Force10のネットワーク製品をサーバ、ストレージ、サービスなどからなるデータセンター関連ポートフォリオに組み込むと話している。
この背景としてはサーバと、ストレージ、ネットワークが一括して扱われることが増えているという、大きな動きがある。また、ネットワーク製品の分野では、あらゆるハードウェアベンダーがCisco Systemsの牙城を徐々に侵食しているようだ。そんな中、Ciscoは「Unified Computing System」でサーバ市場に進出した。Hewlett-Packard(HP)はこれに対抗して3Comを買収し、Ciscoの利益を奪っている。Ciscoはこうした市場の新たな現実に対処するため、コストカットと人員削減に乗り出した。さらに19日にはIntelがイーサネットファブリックのファブレスチップメーカーであるFulcrum Microsystemsを買収する計画を発表した。このような状況の中、DellはForce10を買収することになった。
簡単に説明するなら、各ITベンダーの狙いは、クラウドコンピューティングを対象に、ストレージ、サーバ、およびネットワークからなるデータセンターの基本的な構成要素を構築することにある。
Force10の売り上げは年間約2億ドルにのぼる。Dellでは今回のForce10買収について、CompellentやEqualLogicといった過去の買収案件と似た形になると説明している。DellはForce10の技術と製品を、Dellの販売チャネルに移す計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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