7月13日、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの5社間でのショートメッセージサービス(SMS)がスタートした。6月の発表から話題となっていたサービスだ。
さらに7月13日、日本通信もキャリア間でのSMSサービスを開始すると発表。従来からの料金を改定し、1回あたりの送信料は3.15円。対象となるサービスは、「talkingSIM U300(SIMフリー スマートフォン用」「talkingSIM プラチナサービス(SIMフリーiPhone 3GS専用)」「talking b-microSIM プラチナサービス(SIMフリーiPhone 4専用)」の3つ。
SMSは、メールアドレスが分からなくても電話番号だけで全角70字程度の(キャリアによって異なる)短いメッセージをやりとりできるのが特長だ。
メールアドレスの交換をしなくても手軽にメッセージを送受信できる上、iPhoneなど一部のスマートフォンではチャットのように送受信したメッセージが表示されるため、メールよりも気軽に楽しめる。家族内での「これから帰ります」といった連絡や「×分遅れるかも」といった短いやりとりに便利だ。
料金はキャリアによって異なるが、送信時に1通あたり2.1円~3.15円(国内の場合)かかる場合がある。受信はいずれの場合も無料。なお、KDDIの場合は家族間での「Cメール」(SMS)は無料。ソフトバンクモバイルの場合、ホワイトプランまたはゴールドプランを利用していればソフトバンク携帯電話間の国内利用は送受信とも無料になる。ただし、SMSはメールと異なりキャリアが変わってもわかりにくいため、MNPの可能性なども注意しておきたい。料金については、下記の表にまとめた。
キャリア | 受信 | 国内送信 | 国内から海外送信 | 海外から送信 | 字数 | センターでの保存期間 |
NTTドコモ | 無料 | 3.15円※ 無料通話内で送信可能 |
3.15円 | 100円 | 全角最大70文字(半角英数字のみの場合は160文字) | 72時間 |
KDDI | 無料 | 3.15円※ 家族内はCメール無料。無料通話内で送信可能 |
3.15円 | 100円 | 最大100文字または最大140文字※(半角)、最大50文字 または最大70文字※(全角) ※一部の拡張端末のみ |
72時間 |
ソフトバンクモバイル | 無料 | 3.15円 ホワイトプランまたはゴールドプラン利用者は送受信ともに無料 |
100円 | 100円 | 全角70文字まで、半角は140字相当 | 最大30日 |
イー・モバイル | 無料 | 2.1円 | 2.1円 | 50円 | 全角最大70文字(半角英数の場合は160文字) | 72時間 |
とても便利なSMSだが、利用にあたっては画像が添付できないことや文字の長さの制限、絵文字の利用にも気をつけたい。編集部にて、ソフトバンクモバイル(iPhone)、NTTドコモ(Galaxy S、N-02A)、au(IS03)で試してみたところ、NTTドコモは絵文字の部分が文字化けしていた。iPhoneとIS03間では絵文字のやりとりができたが、静止画の絵文字を送ったつもりが動く絵文字で見えたりその逆も起きたりするなど、見え方が異なるようだ。キャリアや端末によっては意図通りに表示できないことがあるので、使わないほうが無難と言えそうだ。
一方で気軽に送信できるため、迷惑メッセージが増える可能性もある。各キャリアでは、すでに迷惑SMSへの対応がなされている。
NTTドコモの場合は「iMenu」からSMSの一括拒否や国際SMS拒否などの設定ができるほか、auはCメールメッセージ本文内に接続先URLや電話番号が含まれるメールを受信拒否する「Cメール安心ブロック機能」がある。イー・モバイルは迷惑SMS対策として、1日に送信できるSMSを300通から200通に制限したとしている。各社の対応状況や設定方法は下記を参照にしてほしい。
各キャリアの対応や設定方法
NTTドコモ(PDF)
KDDI
ソフトバンクモバイル
イー・モバイル
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