サンブリッジは7月12日、日本のベンチャー企業がビジネスをグローバル市場に広げるための支援体制や環境を提供する「グローバルベンチャーハビタット」事業を今春から開始したことを発表した。
サンブリッジは5月から若手起業家とエンジェル投資家を結びつけるイベント「Innovation Weekend」を東京で定期的に開催してきた。また6月には創業間もないベンチャー企業に対して実際にシードマネーを供給し、育成するベンチャー企業向けファンド「サンブリッジ・スタートアップスLLP」(出資金1億円)を立ち上げた。
8月からは日本の若手起業家に対して、シリコンバレーで現地のベンチャー企業との交流や米国投資家の紹介、米国メディアに対するプレゼンテーションの機会などを得られるイベント「jANNOVATION Week」を実施する。第1回のスケジュールは8月1~5日。
サンブリッジはこうした一連のベンチャー企業支援事業をグローバルベンチャーハビタットと呼び、今後注力していく方針であると表明した。同社代表取締役会長兼CEOのAllen Miner氏はこの事業について次のように語った。
「グローバルベンチャーハビタットを“インキュベーション”という言葉で呼んでほしくない。インキュベーションというのは、生まれるのが早すぎた赤ちゃんの補助器のことだ。死なないように、健康になるまで育てる。そうやって何から何まですべてケアしないと死んでしまうような弱いベンチャーと組んでも意味がない。我々はもっとハイポテンシャルなベンチャーと一緒にやりたい。特に行政インキュベーションを見ていると、支援を受けないと家賃も払えないようなベンチャーがいる。そういうベンチャーとは関わりたくない。補助器的なインキュベーションは、ある人々にとっては大切かもしれないが、我々が事業として取り組むのはそういう類のインキュベーションではない。我々の事業は、弁護士やマーケテイング、PR会社などと一緒にエコシステムと作ること。ベンチャーには競争と協力のある、化学反応が起きやすい環境が必要だ」
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