オリンパスイメージングは6月30日、「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠した一眼カメラPENシリーズ3モデルを発表した。
発表されたのは、PENシリーズのエントリーモデル「OLYMPUS PEN mini E-PM1(E-PM1)」と中核モデル「OLYMPUS PEN Lite E-PL3(E-PL3)」、最上位モデル「OLYMPUS PEN E-P3(E-P3)」だ。発売は、OLYMPUS PEN E-P3のみ7月22日からで、そのほかは秋に発売予定。
今回のPENシリーズの最大の特長はフォーカスの速さだ。位相差AF(オートフォーカス)を超える「FAST AF」システムを搭載し、世界最速という。いずれのPENシリーズにも1230万画素の「新ハイスピード Live MOS センサー」と新画像処理エンジン「TruePic VI」を搭載。フルハイビジョンムービーに対応し、静止画でISO12800の高感度を実現した。
E-PM1は、約265g(付属充電池とメモリカード含む)の小型軽量ボディで、6種のカラーバリエーションをラインアップする。E-PL3は、PENシリーズ初の可動式3.0型ディスプレイを搭載し、上向80度、下向45度のチルト機構で、小型化と高機能を両立した。
「いずれのカメラも同じ画質で撮れる。後はデザインで選んでもらえれば」とデザインを担当したマーケティング本部 デザインセンター コンスーマーグループ グループリーダーの高橋純氏は言う。
同社では、2009年7月に発表した初代マイクロ一眼PENシリーズの「OLYMPUS PEN E-P1」を皮切りに同年12月に「E-P2」を発表。これらをマイクロ一眼第1世代とし、「Pen Lite E-PL1」「E-PL1s」「E-PL2」を第2世代と位置付ける。今回は、第3世代のPENシリーズとして導入されるものだ。
オリンパスでは、2010年2月に発表した「PEN Lite E-PL1」導入後、E-P2後継機に向けた「PEN第3世代プロジェクト」を発足したという。目標として、「開発力の集結」「Tatsuno Quality」を掲げ開発されたのが今回の最上位モデルとなるE-P3だ。
「敢えて佇まいを変えず、細かい仕上げにこだわった。しかしながら(従来モデルと)共通部品は一切使っていない」という自信作だ。
タッチパネル機能付の3.0型有機ELディスプレイを搭載し、グラフィカルユーザーインターフェースを採用。フルメタルボディに加え、着脱式グリップにより、グリップの部分を好みのデザインに変更したり、グリップそのものを取り外したりすることも可能だ。
「いろいろライフスタイルがあると思うが、本格的な撮影は一眼レフカメラの『E-5』。パーソナルな何処でも持ち歩けるカメラとしてE-P3あたりは使えるのではないか」と取締役 マーケティング本部長の小川治男氏は説明した。
なお、市場想定価格はE-P3ボディ単体が約9万円前後、ボディと「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R」をセットにした「OLYMPUS PEN E-P3 レンズキット」が約10万円前後、ボディとM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」をセットにした「OLYMPUS PEN E-P3 ツインレンズキット」が約12万円前後。
また、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠したレンズ2本も発表された。大口径広角単焦点レンズとして、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」(9万9750円)を7月22日に発売するほか、秋をめどに中望遠単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」(3万6750円)を発売する。
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