NECとNEC(中国)有限公司、東軟集団股有限公司(東軟集団、Neusoft Group)、瀋陽東軟信息技術服務有限公司(東軟信息技術)は、中国の大連市に合弁会社「日電東軟信息技術有限公司」を設立し、営業を開始した。NECが6月27日に発表した。
4社は昨年8月、中国でのクラウドサービス事業で協業を発表していた。新会社は初年度約70人からスタート、代表者(総経理)には尹健氏が就任した。資本金は6.5億円で、持ち分はNEC中国が70%、東軟信息技術が30%。
NECグループと東軟集団は、新会社を中核として中国企業に総合的なクラウドサービスの提供を目指す。
日電東軟信息技術は、NECの共通IT基盤サービス「RIACUBE」上のSaaSのほか、IaaS、PaaSを含めた総合的なクラウドサービスメニューを整備、クラウドサービス事業を展開する。SaaSメニューは、NECグループや東軟集団、あるいはその他の企業が有するさまざまな業務、業種アプリケーションをフロント領域から基幹システムまでメニュー化し、拡充を図るとしている。
また、新会社とNECグループ、東軟集団は、サービス提供に必要な導入コンサルから、周辺システムとのSI、主要言語(中国語、日本語、英語)による24時間365日体制のサポートサービスを提供する。顧客への営業活動はNEC中国と東軟集団が行い、必要に応じて顧客ごとにSIを行うことで、クラウドサービスとして利用するシステムと既存システムとの連携をスムーズに実現するという。サービス提供基盤は、NECのサーバ等の製品群を東軟集団のデータセンターに配備し、NECのシステム構築技術、運用技術を活用することで、信頼性の高いサービスを提供するとしている。
NECは今後、クラウド指向データセンターのグローバルな展開計画に基づき、世界主要地域においてクラウドサービス事業を展開していくという。東軟集団との協業はこの第一弾であり、この計画により実現するグローバルなサービスネットワークを活用することで、グローバルに事業展開を行う中国企業、日系企業、欧米企業に対し、地域を問わず均一なサービスを提供することが可能になるとしている。
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