「Write.fm」はブラウザ上からテキストを記入、保管できるオンラインノートサービスだ。アクセスした時点で白紙のページが表示され、会員登録なしですぐに入力ができる手軽さと、ファイルを添付できる機能性が売りだ。
トップページにアクセスすると、白紙のノートが表示される。「New」なり「新規作成」といった類のボタンを押す必要はなく、このままの状態ですぐにテキストを入力できる。ちなみにこの時点で固定URLが発行されており、以降は同じURLにアクセスするだけで、入力済みのテキストが表示される。
入力できるのはプレーンテキストだけで、タグは使えないが、日本語そのものの入力については特に問題ない。保存という概念はなく、入力したテキストは逐一自動保存されていく。試した限りでは若干のタイムラグもあるようで、リアルタイムのコラボレーションという点では不安も残るが、一般的な利用方法では意識する必要はないだろう。なお、履歴管理などの仕組みは用意されていないので、うっかり入力内容を消してしまわないよう注意する必要がある。
他のオンラインノートサービスと異なる点として、ファイルの添付が可能なことが挙げられる。ファイル1つあたりの容量の上限は4Mバイトだが、たいていのオフィス文書であれば問題なく添付できるだろう。複数ファイルの添付にも対応している。
スマートフォンからのアクセスに対しては、特に専用画面は用意されておらず、PC向けの画面がそのまま縮小表示される。テキストの編集も不可能ではないが、スクロールバーが画面の外に出てしまうので実用的ではない。一方、PCで添付したファイルをスマートフォンで開いて見るという使い方ができるので、工夫次第ではデバイス間のファイル受け渡しの用途に使えそうだ。
入力内容をロックすることができず、常に編集状態のままなので、掲示や告知用途というよりも、コラボレーションに向いたサービスということになる。パスワード機能もなくURLさえ分かってしまえば誰でもアクセスして加筆できてしまうため、セキュリティが要求される用途には向かないが、ユーザー登録は不要なので、気軽にさまざまな用途で試してみるとよさそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス