Pandoraの株価は米国時間6月15日午前の寄付きで急激に上昇し、すでに高めに設定されていた14日の予測をすぐに上回ったが、その後は下降に向かった。
Pandoraの株価は取引開始後の数分で1株あたり約25ドルまで上昇したが、その後すぐに1株あたり23ドル近辺で足踏みし始め、約1時間が経過した頃には21ドルを割り込んだ。同社は14日の新規株式公開(IPO)の際、公募価格をほんの2週間前に設定した価格の約2倍にあたる16ドルとしていたが、これらの株価はそれを大幅に上回っている。
しかし、15日の取引が中盤にさしかかった頃には、下降傾向が急激な展開を見せ、株価は一気に19ドルを割り込んだ。
Pandoraの15日の終値は、公募価格とあまり変わらない17.42ドルで、始値の20ドルから下降した。
パーソナライズ可能なウェブラジオサービスを提供する同社は6月、規制当局への提出書類の中で、公募価格を1株あたり7~9ドルに設定する予定だと述べていた。
新しい価格で計算すると、Pandoraは2億3500万ドルを調達した見通しだ。一部の株主は株式を現金化するので、Pandoraはそのうちの9600万ドルを受け取ることになる。例えば、Hearst Corp.は870万株を売却する。
IPO価格の16ドルで計算すると、Pandoraの時価総額25億6000万ドルになる。これによって、新しいインターネットバブルは膨らみ続けているという議論が活発になるに違いない。結局のところ、Pandoraは利益を上げていない。
米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、Pandoraの4月30日までの9カ月における売上高は5100万ドル、損失は680万ドルで、前年同期は売上高2160万ドル、損失300万ドルだったという。損失の主な要因になっているのは、同社がユーザー向けに再生するコンテンツ取得のために支払う料金だ。
2000年に創設されたPandoraは、ユーザーが楽曲やアーティストを選択すると、同社の音楽推薦エンジンがその選択結果を踏まえた楽曲ストリームを選択するサービスを提供している。ウェブ上で最も影響力のある音楽サイトの1つであるPandoraは、有料サブスクリプションの販売と広告が表示される無料版の提供を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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