日立電子サービス(日立電サ)は6月10日、クラウド(SaaS)型Eラーニングサービス「HIPLUS/SaaS」の提供を開始した。HIPLUS/SaaSでは、登録ユーザー数に対する課金ではなく、同時ログインライセンス数による課金とすることで社員教育にかかるコストの削減を可能にするという。
HIPLUS/SaaSは、600社を超える導入実績を持ち、日立グループ(約25万人、約480社)の共通Eラーニング基盤として利用されている「HIPLUS」をベースに、SaaS型での導入を可能にしたもの。Eラーニングの実施において必要とされるユーザー情報の登録、研修の準備・開催・受講管理、学習、学習フォローなどの各種機能を提供する。
学習教材については、オーダーメイドコンテンツ制作からレディメイドコンテンツの提供まで幅広く対応するという。また、文書作成ソフトやプレゼンテーションソフトなど使い慣れたツールで作成した研修資料を利用して、ユーザー自身でコンテンツを制作することもでき、要望に応じて制作コンサルティングも行うとしている。
課金は、「同時利用人数」に応じた体系となっているため、登録ユーザー数に応じたID購入が不要で、コスト削減が可能としている。同サービスでは最大1万IDまでのユーザー登録が可能なため、例えば、従業員数1000名の企業で同時ログインライセンス50IDとして購入した場合にも、全従業員分の登録が可能だ。
言語は、日本語・中国語・英語の3カ国語に対応しており、海外拠点でも利用可能。「複数の部署にまたがった研修の実施」「上長による複数部署の部下の学習状況の管理」など、研修運用に必要な機能を搭載している。
価格はサービス初期設定費用(コンテンツ格納領域2Gバイト、マニュアルなど含む)が31万5000円。月額費用は、同時ログインライセンスとなっており、7万3500円(10ID)より。日立電サでは、2012年度までに年間1億円の売上げを目指す。
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