KDDIは6月10日、ウェブマネーの発行済普通株式(新株予約権を含む)の公開買付け(TOB)を実施し、完全子会社すること取締役会で決定したと発表した。
KDDIは同日、ウェブマネーの株式を43.16%を所有する親会社のフェイスとの間に、発行済み株式を売却し、TOBに応じる旨の公開買い付け契約を締結。ウェブマネーも同日開催の取締役会にて、TOBへの賛同を決議している。
買付予定株式数は発行済み株式からウェブマネーの自己株式を除いた6万101株。買付予定数の下限は4万68株。TOB期間は6月13日から7月11日まで。TOB価格は32万7000円。新株予約権については1個につき1円と設定。TOB価格は6月10日の終値から14.7%のプレミアムをつけた額となる。全株式を取得した場合にかかる費用は約197億円となる。
KDDIでは、スマートフォンやタブレットの普及によってさらに拡大するコンテンツの決済手段の拡大は不可欠と判断。今回のTOBに至ったとしている。
また子会社化後は、電子マネーと自社のキャリア決済サービスの一体化、auショップを通じての電子マネーの販売、海外展開などを進めるとしている。
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