TDKは5月31日、シースルータイプの有機ELディスプレイ「UEL476」を開発したと発表した。3月から量産を開始しており、月産1万個を生産するという。
開発されたのはパッシブマトリクス駆動方式で、320×240ピクセルのQVGAタイプのもの。シースルータイプながら150カンデラの高輝度を達成しているという。透過率は40%で画面サイズは2.4インチになる。ディスプレイの裏面からは表示内容が見えにくい構造を採用したとのことだ。
TDKでは、1991年から有機ELの開発をスタート。RGB各色の輝度寿命が同一で、色ズレのないことを特長とし、さらに-20~+85度と温度特性に優れた有機ELディスプレイなどを製造している。同社によるとシースルータイプのパッシブマトリクス駆動方式による有機ELディスプレイは世界初としている。
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