NTTデータは、企業向けパブリッククラウド「BizXaaSプラットフォームサービス」のメニューとしてDaaS「BizXaaS Office」を5月30日から提供する。マイクロソフト製品を利用したファイルサーバサービス、メールサービス、文書管理サービスを組み合わせている。
BizXaaS Officeは、仮想PC型とサーバ共有型のシンクライアント環境へ、Citrix ICAやMicrosoft RDPのプロトコルで接続する環境を用意して、ユーザー企業の要件に応じて提供される。現在市場に提供されているDaaSは、シンクライアントシステムのサーバ環境のみをクラウド上で提供されているが、NTTデータのBizXaaS Officeの場合、シンクライアント環境に接続する端末まで含めて提供できるのが特徴と説明している。
提供するシンクライアント端末はボックス型、ノート型などを用意。日本ヒューレット・パッカードとワイズテクノロジーの端末を採用し、今後さらに拡大する予定としている。提供されるシンクライアントシステムはiPadなどのスレートやスマートフォンなどの端末からも接続可能という。ユーザー企業はシンクライアント環境の障壁といわれる初期導入コストをより一層抑えられ、運用要員や自社資産を持つ必要がないとしている。
ファイルサーバとして「Windows Server 2008 R2」、メールや予定表、アドレス帳の機能として「Windows Exchange Server 2010」、文書管理やワークフロー、ポータルサイトの機能として「Office SharePoint Server 2010」をそれぞれ活用。認証基盤としてWindows Server 2008 R2のActive Directoryを活用する。
BizXaaS Officeについて、NTTデータは社内で電力総量規制対策に伴うテレワーク推進策として5月2日から試行運用しているという。自宅でも、社内と同じデスクトップ環境に接続して業務を遂行できるとともに、デスクトップ環境はクラウド上で集中管理されるため、柔軟な運用が可能としている。同社の豊洲イノベーションセンタでも、ショールームのクラウド化を実現するIT基盤として、BizXaaS Officeを採用している。
BizXaaS Officeの参考価格は1000ユーザーの場合、1ユーザーあたりで仮想PC型が月額3400円から、サーバ共有型が月額2125円から(同時利用率40%)、としている。
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