保険加入から支払いまでケータイで完結「au損害保険」--20~30代女性に向け

 au損害保険は5月24日、5月25日よりauユーザーに向けた損害保険サービスを開始すると発表した。au損害保険は、KDDIとあいおいニッセイ同和損害保険が共同出資する合弁会社だ。2月25日に損害保険業免許を取得し開業した。

  • KDDI 代表取締役執行役員専務の高橋誠氏、au損害保険 代表取締役社長の住野彰氏、あいおい日成同和損害保険 取締役副社長執行役員の永末裕明氏

 申し込みから保険金の請求まで、携帯電話またはスマートフォンだけで完結できるのが特長だ。対面販売やコールセンターを中心とした販売と異なり、オンラインを中心に販売することでコストを抑えられるという。保険料は携帯電話料金と合算して支払える。

 ターゲットは、20代、30代の働く女性が中心で、「これまでの保険会社が十分に対応できていないマーケット」(au損害保険 代表取締役社長の住野彰氏)という。低価格と手軽さを武器に新たな顧客の開拓を狙う。

 月払いの傷害保険「Myスマート保険」(スタンダード傷害保険、300円~)と短期契約ができる「Myスマート保険once」(国内旅行傷害保険、1回286円~)を用意する。

  • 損害保険の先進国である英国のブランドアシュアラーを手本にしたという

 Myスマート保険では、「レジャープラン」「ランナーズプラン」「スポーツプラン」「ゴルフプラン」の4つを用意し、ライフスタイルに合わせて選べるようにしている。8月までの期間限定で、自転車搭乗中の事故を補償する「自転車プラン」を月額100円で提供する。

 保険の販売には、既存の商品を仕入れて販売する代理店としての道もある。会社を設立した経緯について「(代理店では)商品が自由に作れない。ほかと同じものでないとならないので限界がある。モバイルに特化した保険会社を作ることでニーズに合ったものができ、従来と違う販売方法ができる」(住野氏)と説明した。

 KDDIが展開するコンテンツやサービスとの連携にも注力する。ナビウォークの利用者を対象にケガの保険を3カ月無償で提供するほか、子ども向け携帯電話「mamorino2」購入時の利用登録者を対象として保険を付帯する。2万5000円の入院一時金や100万円までの個人賠責などを補償する。今後もモバイルに特化した保険商品やサービスを提供していくとしている。

 開業記念として、KDDI研究所が開発したAR技術を用いたアプリ「Android アプリ・ガクブルペンギン」を無償で提供する。カメラに手をかざすと3Dでペンギンが登場するアプリで、事故多発エリアやゴルフ場、空港など保険が必要なポイントに近づくとペンギンが震えて知らせてくれる。画面上にau損保のサイトへの誘導が登場し、必要な保険に入ることができる。なお、このアプリは5月25日からスタートするワイヤレスジャパン2011で展示される。

  • てのひらをカメラにかざすとペンギンが現れる「Android アプリ・ガクブルペンギン」

  • 危険な場所に近づくと、ペンギンが保険への加入を勧めてくる

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