Appleが、ニューヨークのグランドセントラル駅に直営店を出すため、店舗スペースの獲得に動いているとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じている。
WSJの5月22日付の報道によると、ニューヨークの都市交通局が、同市の交通の中心地となるグランドセントラル駅にある1万5230平方フィート(約1415平方m)の店舗スペースの借り手を探しており、Appleが「関心を示した」という。
現在そのスペースは、「Charlie Palmer's Metrazur」というレストランが入っており、駅の北側と東側のバルコニーに沿って広がっている。WSJによると、同レストランの賃貸契約は2019年までで、次にそのスペースに入居する店舗は同レストランに場所の明け渡し代を支払う必要があるという。
Appleがグランドセントラル駅で店舗スペースを物色中だという報道は2月にも浮上しており、その際すでにAppleは同駅でスペースを確保するための承認プロセスに入っているとされていた。そのプロセスには、テナント料としていくら支払う予定かといった内容が書かれた提案書を都市交通局に提出することなどが含まれる。
Appleの直営店は、2001年にオープンして以来大きく成長した。5月19日には開店10周年を迎えており、その間同社は世界中に320以上の店舗を開設してきた。
Appleは現在、ニューヨーク市内の直営店として、5番街、SOHO地区、アッパーウエストサイド、西14丁目に4店舗を構えている。中でも、広さ1万平方フィート(約929平方m)の5番街店は特に繁盛しており、2009年の試算によると1日の売上が約100万ドルに達しているのではないかとされている。グランドセントラル駅は、1日約75万人、休日には約100万人が利用する駅で、5番街よりも広いスペースを確保する同駅での店舗が5番街と同等の立派な数字をはじき出す可能性は高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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