東芝は5月19日、同社の電力事業強化に向けて、スマートメーター企業Landis+Gyrを230億ドルで買収すると発表した。
1896年に創設されたスイスのツークを拠点とするLandis+Gyrは、スマートメーターを製造する最大手メーカーのうちの1社である。従業員は約5000人。Landis+Gyrは、東芝内で1部門としての体制を維持し、そのブランドも継続する。
東芝によると、電力会社に販売している電力グリッド設備を拡充するためにLandis+Gyrを買収するという。
今回の買収に先立ち、数週間にわたって、General Electricなど、どの企業がLandis+Gyrの買収に乗り出すかについて憶測が飛び交っていた。
スマートメーターは、電力会社の顧客から電力会社へと無線で情報を送信することができる。これによって電力会社は、停電を迅速に特定し、グリッド上のエネルギーの流れをより効率的に管理できるようになる。米国では今後数年間で数百万台が設置されると予測されている。
東芝は、変圧器やタービンなどの電力設備を既に電力会社に販売している。東芝は、自社の家電製品部門を通して、家庭内エネルギーモニターへと進出したいと考えている。
買収は第3四半期に完了する見込みである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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