Dellは2012会計年度第1四半期決算で予測を上回る1株あたり利益を記録したが、売上高は予測を下回った。
Dellが米国時間5月17日に発表した第1四半期の売上高は150億ドルで、前年同期から1%増加したが、金融アナリストの平均予測の154億ドルには及ばなかった。1株あたり利益は49セントで、予測されていた48セントを上回った。これは前年同期の1株あたり利益17セントと比較すると、188%の増加である。
DellのコンシューマーPC部門にとって、第1四半期決算は厳しい結果となった。ノートPCとデスクトップ、およびスマートフォンを製造する同部門の売上高は30億ドルで、前年同期から7%減少した。コンシューマーPCの需要が「予測より軟調」だったことが理由に挙がっている。この言い回しは、Hewlett-Packard(HP)が17日午前、決算報告の中でコンシューマーPC部門売上高の23%減について説明したときに使った文言と全く同じである。
一方、Dellのエンタープライズ部門は成長を続けており、売上高150億ドルの20%を占めるまでになった。
エンタープライズソリューションおよびサービスの売上高は5%増加し、ストレージおよびネットワーキングは11%増えた。大規模エンタープライズへのPC販売による売上高は、企業の従業員用PCの買い替えに後押しされて、7%増加した。中小規模企業市場での売上高も7%増えた。
会長兼最高経営責任者(CEO)のMichael Dell氏は声明で、「2012会計年度は好調なスタートを切った。大幅な増益は、弊社の戦略が奏功しており、執行能力が向上していることを示している」と述べた。
Dellは今後について、第2四半期の売上高は通常時に比べ「1桁台中盤」の成長率になると予測している。具体的には、地方自治体および教育機関が通常よりも多くのお金を支出し、小中規模企業およびコンシューマー顧客市場も今後数カ月のうちに登場する新しい「Sandy Bridge」ベースのPCとノートPCによって盛り上がりを見せるはずだと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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