日立製作所(日立)とSAPジャパンは5月17日、日立とSAPが「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約を締結したことを発表した。
同契約は、日立のプラットフォーム事業とSAPソリューションを活用したグローバルビジネスでの協業関係を強化することを目的としたもの。これにより、日立のサーバ、ならびにストレージなどのプラットフォームをSAPソリューションと組み合わせ、共同でシステム検証、構築を行い、米国や欧州をはじめとした世界各国のユーザーへ提供していくという。
日立とSAPは、1994年に日本国内でのパートナーシップ締結を行い、国内のSAP創成期から協業を進めてきた。2008年12月に締結した「SAPグローバルサービスパートナー」契約によるソリューション面でのグローバル展開に加え、今回の協業強化により、ハードウェア提供からコンサルティング、システム構築に至るまでトータルなSAPソリューションをグローバルで提供できるようになるという。
今回の契約締結に基づき、日立はプラットフォーム上でSAPの最新技術などを利用可能とするための「日立SAPコンピテンスセンタ」をSAP本社内に開設した。両社は、日立のサーバやストレージとSAP製品の稼働検証、日立独自技術との連携ソリューションの開発などを行っていく考えだ。具体的には、インメモリコンピューティング製品である「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」に、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」などのプラットフォームを対応させていく予定。BladeSymphonyで提供している日立独自のサーバ仮想化機構「Virtage」を活用した高性能仮想サーバとSAP HANAを、共同検証を進めつつ組み合わせていくとしている。
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