アイファイ・ジャパンは5月11日、デジタルカメラの画像をスマートフォンにダイレクトに転送できる「ダイレクトモード」を搭載したEye-Fiカード「Eye-Fi Mobile X2」を5月18日に発売すると発表した。オンラインストア販売価格は7980円。
同日ソフトバンクBBから発表されたSoftBank SELECTIONブランドで販売される「Eye-Fi モバイルX2」も同じ機能を持った製品で、パッケージのみ異なる。携帯電話ショップと展開する初のEye-Fi製品で、新たにスマートフォンユーザーを取り込みたい考えだ。
ダイレクトモードは、周囲に無線LANの環境がなくてもEye-Fiカード自身をアクセスポイントとし、iPhoneやiPad、Android端末に直接画像を転送できる機能だ。端末側にもアプリを入れておく必要がある。デジタルカメラで撮影した高画質の画像や動画をスマートフォンやタブレットで閲覧、編集、保存できるほか、スマートフォンの3G回線を経由してインターネット上のSNSなどで簡単に「共有」することも可能だ。
すでに発売済みのEye-Fi X2シリーズでも無償アップデートによりダイレクトモードを利用できる。米国に続き、国内でも日本語版アプリのアップデートが行われている。
Eye-Fiの設立者であるYuval Koren氏が来日し、「Direct Modeは、これまでで一番大きな反響を呼んでいる」と語った。Eye-Fiカードのワールドワイドにおける販売比率は、米国に続いて日本とヨーロッパ全体が同等だという。具体的な販売台数は明かされなかったが、Eye-Fiは3年連続で増収を続けているという。
カシオ計算機が北米およびヨーロッパで発売を開始しているデジタルカメラ「TRYX」にはEye-Fiクラウドプラットフォームを通して画像をシェアできるソフト「Casio Connection powered by Eye-Fi」が付属しているという。国内向けには「EX-TR100」として展開される製品で、国内で販売される製品にも同様のアプリケーションが搭載される見通し。
Eye-Fiは、創業当初から写真をバックアップして簡単に共有するためのソリューションを提供したいという思いがあるという。Eye-Fiカードのみならず、今後は製品と連携してサーバプラットフォームを提供していく考えを示した。
なお、Eye-Fi Mobile X2の販売開始に伴い、Eye-Fi X2シリーズのラインアップの変更と価格改定が行われ、値下げしている。
・Eye-Fi Pro X2(8Gバイト):オンラインストア販売価格1万5800円→9980円
・Eye-Fi Mobile X2(8Gバイト):オンラインストア販売価格7980円
・Eye-Fi Connect X2(4Gバイト):オンラインストア販売価格6980円→5980円
・Eye-Fi Explore X2(8Gバイト):生産終了(新規出荷の終了)
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