ミクシィは5月10日、2011年3月期(2010年4〜2011年3月)通期連結決算を発表した。売上高は前年同期比24.1%増の168億7000万円、営業利益は同22.5%増の33億7300万円、経常利益は同11.7%増の29億8900万円、純利益は5.6%増の13億8200万円だった。
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の登録ユーザー数は2337万人。3月の月間ログインユーザー数は1537万人だった。日記やボイスなどの各種コミュニケーション機能が活発に利用され、mixi上での総コミュニケーション投稿数は3月に7億を突破した。ボイス投稿数は2010年1月を100とすると2011年3月は800に、mixiチェックの投稿数は2010年12月を100とすると2011年3月は350にまで伸びている。
また、スマートフォン版サービスのユーザーも順調に増加しており、4月の月間ログインユーザーは279万人に到達した。今後はスマートフォンメーカー、通信キャリアとのアライアンスを強化し、端末プリインストールなどによるユーザー拡大を目指すとしている。
ソーシャルアプリの成長にともない、課金売上は第4四半期で8億4500万円となった。通期では27億5100万円で、売上構成比16.3%を占める。前年同期と比較すると125.3%増加している。広告売上に関しては、3月の震災の影響を受けたものの、モバイル広告を中心にmixiアプリ広告などが順調に推移した。売上高は第4四半期で33億8400万円、通期で133億7900万円だった。
2011年度は下半期にソーシャルグラフを活用した新規ビジネスを開始し、既存の広告やアプリ課金以外の収益の柱を確立していく。具体的にはECサイトやオンラインショッピングモールなどを展開する企業と組み、コマース事業などに取り組むとしている。2012年3月期通期売上高は190〜205億円、営業利益は34〜38億円を見込む。
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