アップルは、一体型の「iMac」新モデルを5月3日に発表したことをうけて説明会を開催した。
新iMacは、すべてのモデルにインテルの次世代クアッドコアプロセッサを搭載。最大で3倍高速になった新グラフィックスに加え、2月に刷新した「MacBook Pro」で採用された高速接続技術「Thunderbolt」、さらにFaceTime HDカメラを搭載して内容を一新した。ThunderboltはUSB 2.0の最大20倍、FireWire 800の最大12倍の高速データ転送が行えるが、現在のところ国内で対応製品はまだ販売されていない。
価格は10万8800円からで、エントリーモデルは前モデルに比べて1万円程度値下げしている。販売時にはマウス「Magic Mouse」または「Magic Trackpad」のいずれかを選択できるようになった。価格は変わらない。iPhoneやiPadなどでマルチタッチに慣れたユーザーが増えたことを受けて、より近い感覚で使えるMagic Trackpadを選べるようにしたのだという。
今回のiMacはデザイン面での大きな変化はないが、価格や機能が評価され、これまでにない勢いで売れていると説明する。
アップルによれば、2011年1月から3月のワールドワイドにおけるMacの販売台数は376万台。前年同期比で28%増加している。第2四半期としては過去最高の数字だという。国内市場においてもアップルは好調で、東日本大震災の影響などもありノートPC市場は前年同期比で0.9%減と微減する中、アップルのノートブックは前年同期比で68%増(GfK Japan調べ)という。
この理由についてアップルは「iPhoneやiPadで親しみを覚えた人が販売店に訪れているのではないか。購入者の半分ぐらいがMacを初めて使うという方。お客様の質が変わってきている」と分析する。
これまでは、新製品が出た直後にMacユーザーが買い換えなどで訪れて売れるという傾向にあった。逆にいえば、新製品が出るタイミングでしか販売が伸びなかったが、新たなユーザーを取り込むことによって、長く伸びている。「新製品の勢いだけに頼らず、コンスタントに売れ続けているのが最近の流れ」と語った。
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