Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は4月20日、Androidスマートフォンを狙ったマルウェア「Android Spy」の亜種としてトロイの木馬「Android.Spy.54」を検出したと発表した。Androidアプリを提供する中国のウェブサイトで発見されたという。
Android Spyは、通信やショートメッセージの情報の読み取りや変更、SMSの送信、位置の特定に加え、自身の自動起動も行う。スマートフォンの電源を入れるとダウンロードされる亜種も存在するが、Android Spyの主な目的はスマートフォンのID情報の収集、検索エンジンフォーム内に特定のサーチパラメータを設定してリンクを開くことだという。
今回発見された亜種のAndroid.Spy.54は、ユーザーが選択した電話番号に通話発信したりSMSを送信したりするための合法的なウィジェットの一部であった。バックグラウンドサービスに登録し、悪意のあるサイトに接続して犯人に被害者の個人情報を送信するほか、感染した端末からスパムSMSの送信を開始したり、ブラウザのブックマークに勝手にサイトを加えたりするコマンドを含んだxmlファイルをダウンロードする。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」