日本オラクルは4月12日、メインフレーム上のアプリケーションをオープン系環境に移行するためのミドルウェア製品「Oracle Tuxedo ART 11g R1」の提供を開始したことを発表した。「Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS and Batch 11g R1」と「Oracle Tuxedo Application Rehosting Workbench 11g R1」の2製品で構成される。
前者のTuxedo Application Runtime for CICS and Batchは、メインフレームのトランザクション処理のためのミドルウェアである「Customer Information Control System(CICS)」アプリケーションやジョブ制御言語(Job Control Language:JCL)によるバッチプログラムを実行するものだ。後者のTuxedo Application Rehosting Workbenchは、メインフレーム上のアプリケーションをオープン系環境に移行するためのものだ。
Tuxedo Application Runtime for CICS and Batchが実行環境、Tuxedo Application Rehosting Workbenchが移行ツールとなり、メインフレーム上のアプリケーションをオープン系システムに再ホスティングする。分散型トランザクション処理を実行するためのミドルウェアである「Oracle Tuxedo 11g R1」の上で稼働する。今回発表された実行環境と移行ツールを活用することで、IBMメインフレーム上のアプリケーションの移行で生じるリスクを低減しつつ、作業を迅速化できるという。
IBMメインフレームのユーザー企業は、Tuxedo ARTを導入することで、既存のソフトウェア資産を最大限に活用し、オープン系システムに移行できるとともに、運用コストの大幅な削減が可能になるという。サービス指向アーキテクチャ(SOA)環境との連携が可能なことから、投資コストを抑えながら、将来の事業を見据えた基幹系システムの刷新を行い、システムの近代化を図れるとしている。
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