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避難所の生活空間を改善する「ダンボールシェルター」--工学院大学が開発、提供へ

別井貴志 (編集部)2011年04月08日 16時17分
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 工学院大学建築学部建築学科の鈴木敏彦教授は、東日本大震災において被災されて避難所などで避難生活している方の生活空間の改善に役立つ「ダンボールシェルター」を開発した。

  • タイプ1(左)とタイプ2(右)

 ダンボールシェルターは、段ボールを材料として、簡単に製作・組み立てられる1人用のテントだ。たとえば、体育館のような広い空間で多数の人が密着して生活していると、プライバシーを守るのが難しく、また、朝夕の冷え込みにも耐えなけれならない。こうした状況を少しでも改善するために、鈴木教授は建築家としての活動や経験を活かして、この1人用の小さな家を考案たという。

 ダンボールシェルターには、以下2種類のタイプがある。

  1. タイプ1:一時的な個人用の寝室としての利用を想定。組み建てた際の内部の空間は、幅:1000mm、奥行:2000mm、高さ:1000mm。
    説明書(PDF)
    図面(PDF)
    • タイプ1外観

    • タイプ1外観

    • タイプ1の中

    • タイプ1の組み立て方

  2. タイプ2:更衣室や仮設トイレのスペースとしての利用を想定。組み建てると内部の空間は、幅:1000mm、奥行:1000mm、高さ1800mm。
    説明書(PDF)
    図面(PDF)
  • タイプ2の外観

  • タイプ2の外観

  • タイプ2の後ろ側

  • タイプ2の組み立て方

 ダンボール4・8板(1200mm x 2400mm)があればカッターだけで制作できる。制作図面は、工学院大学のサイトでクリエイティブコモンズのライセンスに基づいて公開し、一定の条件のもとで広く利用できる。窓を大きくしたり、屋根を外したり、色を塗ったりするのもダンボールなので自由だ。

 工学院大学では、建築系学科同窓会の支援のもと、初期ロットとして4月中旬までにタイプ1を300個準備して、被災地域(気仙沼)へ提供する予定になっている。

 さらに4月末までには、タイプ1、2合わせて500個を準備する予定で、被災地向けの提供にあたっては、「ダンボールシェルター300個!」募金を行う。工学院大学の学園創立125周年記念事業募金「東日本大震災に関わる学生ボランティア活動の支援」を窓口にして、協力企業やスポンサーを募集していくかまえだ。

 ダンボールシェルターに関する問い合わせ先は以下。
工学院大学 総合企画室 広報担当
郵便番号163-8677 東京都新宿区西新宿1-24-2
TEL:03-3340-1498、FAX:03-3340-0228

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