GMOクラウド(旧GMOホスティング&セキュリティ)は4月1日、バーチャルプライベートクラウド「IQcloud」を同日から、仮想マシン(VM)数無制限のリソース提供型パブリッククラウドサービス「GMOクラウドPublic」を4月25日から、それぞれ提供すると発表した。GMOクラウドPublicは、4月11~24日の期間限定で体験利用できるベータ版を提供する。
IQcloudは企業のマシンルーム志向のバーチャルプライベートクラウドサービス。クラウド基盤の導入コンサルティングからシステム設計、構築、運用監視まで、クラウドソリューションを包括的に提供する。プライベートクラウドに近いセキュリティレベルで個々の空間を区切って提供するため、手頃な価格帯で導入することができるという。
IQcloudは、サーバやストレージ、ネットワーク接続ポートといった各リソースをユーザー企業が占有、もしくは準占有として提供する。同一ハイパーバイザ内に複数のユーザーのVMが存在する、パブリッククラウド特有のセキュリティリスクを軽減し、ネットワークでもVLANで専用セグメントを構成することで、他社システムを踏み台にした通信盗聴などのリスクを抑えるとしている。ユーザー企業のサーバでストレージI/O、ネットワークI/Oに必要な帯域(標準で10Gbps)をそれぞれ独立して確保することで、多様な社内システムの収容に必要な、プライベートクラウド並みのパフォーマンス要求にも対応可能と説明する。
月額10万2900円から利用できる。料金体系は、ユーザー企業が占有するリソースに対する課金であり、VMの数にはコストがかからないという。申し込まれたプランのリソースを最大限まで活用して、サーバの種類やVMの数、サイズ、インストールするOSなどを自由に組み合わせて利用できるという。
GMOクラウドPublicは、1時間1.5円から利用できる自由度の高い“リソース提供型”のクラウドサービスとしている。従来の固定リソースを割り当てるインスタンスに依存しない自由度の高いクラウドとして、VMや仮想CPU、メモリ、ディスク容量といったリソースを必要な分だけ自由に設定し利用でき、利用用途や想定されるシステム負荷に応じて1時間単位での柔軟なリソースの拡張を可能にした。最短3分でのクラウドリソースの立ち上げが可能となっている。
月額950円から契約できる。ユーザー企業が利用したリソースに対してだけ費用が発生する効率的な料金体系で提供するという。トラフィック課金ではないため、予期せぬアクセス増加で負荷がかかった場合でも、トラフィック利用料などの追加コストは発生しないとしている。
GMOクラウドPublicでは、「オートスケールアウト」と「オートスケールアップ」の機能を備えているという。システム分散処理を目的としたパフォーマンス向上やサーバの処理能力向上のためのリソース強化を自動で行う。管理画面から運用ポリシーを設定しておけば、システム拡張を自動で実行する。システム縮小も手間なく行えることから、ムダなリソースを省いて効率よく運用できるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス