これは簡単かつ、極めて安価な方法である。システムにRAMを増設することで、コンピュータの処理が高速化され、データの処理時間が短縮化されるため、全体的な電力消費量が削減されるようになるわけだ。RAMはさまざまなオンラインショップで購入することができる(自分で良いショップを見つけ出してほしい)。また、RAMの取り付けは、PCのマザーボード上にあるメモリスロットにはめ込むだけで済む。現在搭載されているメモリの容量が分からないという場合、[スタート]ボタンをクリックした後、表示されたメニューの[コンピューター]上で右クリックし、[プロパティ]を選択してほしい。表示された「システム」ページ(図A)を見れば、現在どれだけのRAMがインストールされているのかが分かるはずだ。
ノートPCのバッテリが頭痛の種となることもある。ノートPCは電源コードを接続することなく快適に使用できるものの、機種にもよるが数時間も経てば憎たらしいポップアップが表示され、バッテリ残量が急速に減りつつあると通知されるのだ。また旧式のノートPCでは、鉛のような有害物質が使用されている場合もあるため、地球に優しいとは言い難いだろう。さらに、バッテリはだんだんと劣化していく。つまり、古くなるにつれて、充電能力が衰え、放電しやすくなるというわけだ。
しかし地球に優しく、そして場合によってはバッテリ性能も向上させる方法がある。それは、新しい、そして地球に優しいノートPC向けバッテリに投資するというものだ。例を挙げると、Boston-PowerのEnviroバッテリは、HPのノートPCの全モデルで使用可能である。Enviroは1000回の充電が可能であり、地球に優しい素材で作られている。すべてのノートPCメーカーが地球に優しいバッテリを製造しているわけではないものの、お気に入りのメーカーのサイトにアクセスし、あなたのシステムに合ったものが利用可能かどうかを調べてみるとよいだろう。
考えてみると、ちょっと電気が必要な時にすべての電源をオンにしたり、不要な時にオフにしたりするというのは、とても非効率的であると言えるだろう。これと同様にほとんどの電源ユニットは、あなたが動画を観ていようが、交響曲を聴いていようが、マインスイーパーで遊んでいようが、一定の電力を供給し続けるようになっている。こういった電力供給の無駄を低減するため、必要に応じた電力を供給するような電源ユニットが複数の企業から提供されている。この種の製品を使用することにより、特定の作業に必要な電力だけが供給されるようになるわけだ。こういった電源ユニットの調査に役立つ80 Plusというウェブサイトがある。このサイトでは、さまざまなメーカーから発売されている数多くの電源ユニットについての情報を得ることができる。
このように、簡単な(しかも安価な)アップグレードによって、あなたのPCが消費する電力量に大きな違いが生み出されるのである。手近なところから始め、節約するエネルギーの量を少しずつ増やしていくようにしよう。やってみれば、どんどん弾みがついていくことに驚かされるはずだ。またそうすることで、あなたは会社におけるエコ化推進運動の火付け役になるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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