アイアンドシー・クルーズは4月1日、太陽光発電システムの施工案件管理を行うサービス「Solar Crew」の提供を開始した。
Solar Crewは太陽光発電システム販売会社やその協力会社(施工会社)などを対象にした施行案件管理のオンラインサービス。太陽光発電システムの契約から施工、帳票出力、書類申請までを、案件単位で会社間をまたがって管理できる。アイアンドシー・クルーズによると、すでに20社での採用が決定しているという。
サービスの利用料は、発注先施工会社の管理機能を持った、販売会社向け機能が月額5万円、管理機能を持たない施工企業向け機能が月額2万円となる。いずれも基本料金で5つまでのIDを利用可能。IDの追加は1件5000円、初期登録料などその他の料金は無料。
アイアンドシー・クルーズ代表取締役社長の上村一行氏は、「太陽光発電システムを導入しているのは日本で約80万世帯。2008年頃までは年間5万世帯程度の増加だったが、2010年だけで18万世帯も増加した。今まさに市場が拡大している」と説明する。その一方で、「施工会社は各メーカーのIDを持っていないと施工ができないため、使用するシステムのメーカーによって施工業者が変わる場合がある。また屋根工事と電気工事で分離発注が必要だったりする」と、施工業者管理の課題を挙げる。
販売会社は複数の施工業者をとりまとめる必要があるにもかかわらず、現状は「電話とExcelで施工案件管理を行うケースがほとんど」(上村氏)だったため、今回のサービス提供に至ったという。
アイアンドシー・クルーズは2008年の設立。これまで太陽光発電システムの販売施工会社とユーザーのマッチングサイト「グリーンエネルギーナビ」を提供してきた。現在グリーンエネルギーナビのユーザーは約5000人、掲載企業数は55社。Solar Crewの提供で「太陽光発電システム販売会社の集客支援から業務支援までを一貫して行う」(上村氏)としている。同社では2011年度中に300社への導入を目指し、3年間で1500社までユーザー拡大を狙う。
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