驚くべきことが唯一あるとすればそれは、これだけの時間がかかったという事実である。Twitterは、同社の「iPhone」アプリケーションに対するアップデートをリリースし、「QuickBar」を削除した。トレンドのトピックを順にポップアップ表示するQuickBarに対し、ユーザーはほとんど全般的に邪魔で無意味であると感じていたようだ。
2011年3月に入って最初にリリースされたこの非常に不評な機能を、実はユーザーは利用していたとTwitterは主張した。Twitterブログの投稿では、「QuickBarを存続させたまま変更を加えていくことをやめ、31日にApp Storeに提供されるアップデートからこれを削除した」と説明している。「ホームのタイムライン以外で起きていることを幅広く把握することに、大きなメリットがあるとわれわれは今でも思っている。QuickBarの利用度が非常に高いという統計値がこれを裏付けている」(Twitterのブログ)
この機能は、Twitterの最高経営責任者(CEO)であるDick Costolo氏の名前と、その名前が持つもう1つの軽蔑的な意味をもじって、業界に詳しい技術グループらの間で「dickbar」と呼ばれていたことを考えれば、一般ユーザーが気にしていなかったとしても、業界に影響力を持つ一部の人々は、そのユーザーエクスペリエンスが最悪であったと考えていたことが明らかである。
Twitterのブログ投稿では、「われわれは、これからも頻繁に新機能の試行や追加を繰り返し、製品に対して大胆な決断を下していくつもりである」と付け加えている。「機能をテストしてそのメリットを評価した後、ユーザーエクスペリエンスの改善につながらなかったり、われわれのミッションにそぐわなかったりすることが分かった場合は、その機能を削除する」(Twitterのブログ)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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