シマンテックは3月30日、大規模システム向けデータ保護製品の最新版となる「Symantec NetBackup 7.1」を発表した。4月5日から提供される。参考ライセンス価格は62万円からとなっている。VMware環境向けの「仮想マシンインテリジェントポリシー」を搭載している。
仮想マシンインテリジェントポリシーを搭載することで、既存のデータ保護ポリシーを活用しながら、仮想マシンの検出と保護が自動化されるという。「VMware vSphere」のリソース使用状況をこれまで以上に把握しやすくなり、最小限の管理工数で仮想マシンのバックアップ効率を向上できるという。多数の仮想マシンを活用している企業やプライベートクラウドのインフラを構築している企業の仮想化環境への移行を促進できると説明している。
NetBackup 7.1では「Granular Recovery Technology(GRT)」がVMware環境下のLinuxでも利用できるようになっている。GRTは、仮想マシンイメージのバックアップからファイルやフォルダを瞬時にリカバリできるという機能。GRTのLinux対応により、仮想マシンのバックアップ時間が最大50%削減できるとともに、個別ファイルの管理が簡素化され、リカバリ速度も向上しているという。
新版では「自動イメージレプリケーション」によって、複数のサイトまたはNetBackupドメイン間でデータをレプリケートしている場合に、NetBackupが代替サイトのバックアップデータを瞬時に利用できるようになっているという。より迅速に災害復旧(Disastar Recovery:DR)を展開できるという。すべてのデータ保護機能を単一ビューから管理できる「NetBackup OpsCenter」のレポート機能が、ストレージライフサイクルポリシー、監査証跡、ライセンス交付にも対応している。「ワークロードアナライザー」などの新しいツールを使って、ハードウェアの使用率が最大になるように稼働を調整できるようにもなっている。
Oracle Database向けエージェントが強化されていることで、バックアップと重複排除の性能が向上しているという。またMySQL向けにバックアップとリカバリを集中化、自動化する新しいエージェントが追加されている。今回の新版では、LiveUpdateの機能が向上しており、UNIXやLinux、Windows、それぞれのバージョン6.5以降のNetBackupクライアントをNetBackup管理者が制御する単一のポリシーからアップグレードできるようになっているという。
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