Sony Ericssonは米国時間3月25日、同社製スマートフォン「Xperia X10」について方針を転換し、「Android」OSのアップデートをリリースする予定を明らかにした。
Sony Ericssonは公式ブログの中で、2011年第2四半期末または第3四半期初めに「Android 2.1」(開発コード名「Eclair」)搭載Xperia X10で「Android 2.3」(開発コード名「Gingerbread」)へのアップデートを実施すると発表した。このアップデートは、ユーザーが自身の端末をコンピュータに接続して行うもので、携帯ネットワークでのアップデートには対応しない。
Sony Ericssonは以前、Xperia X10をAndroid 2.1以降にアップデートする予定はないと述べていた。だが、消費者からの要望に抗しきれなくなった格好だ。
アップデートについて発表したブログ投稿の中で、Sony EricssonのRikard Skogberg氏は、「当社として消費者の声を聞いた結果だ」と書いている。
Sony Ericssonは2010年にXperia X10をリリースした。この端末は4インチディスプレイ、1GHzのプロセッサ、8.1メガピクセルのカメラを搭載し、720pのHDビデオ録画機能を備えている。同社は2010年5月、Xperia X10をAndroid 2.1にアップデートする計画を初めて発表したが、実際に提供を開始したのは10月になってからだった。
Xperia X10端末をAndroid 2.3にアップデートすると、Android 2.1で使っていたいくつかの機能が利用できなくなる。たとえば、標準のAndroid向けカメラインターフェースに強制的に切り替わるため、顔認識や「スマイルシャッター(笑顔検出)」の機能が無効になる。また、端末のバックアップおよび復元機能も使えなくなる。
Sony Ericssonによると、アップグレード後はAndroid 2.1にダウングレードできないという。なお、「Xperia X10 mini」「Xperia X10 mini pro」「Xperia X8」ユーザーは、残念ながらAndroid 2.3にアップデートできない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」