デジタル証明書を発行しているセキュリティ企業Comodoは米国時間3月23日、Microsoftの「Live.com」の証明書を含む9つの証明書が不正に取得されたため、無効にしたと述べた。Comodoによると、今回の攻撃はイランのテヘランからであることがIPアドレスによりわかったという。同社は攻撃対象やそのスピードから「国家が主導」していると見ているという。この不正取得は、GoogleやYahooといった大規模サイトのなりすましに利用される可能性があるという。
Comodoの最高経営責任者(CEO)であるMelih Abdulhayoglu氏は米CNETに対し、攻撃者は「login.yahoo.com」の証明書をテストしているが、すでに無効になっているため、ほとんどのブラウザでは信頼されないサイトとして表示されると語った。
攻撃者が不正に取得した証明書によるなりすましによってユーザーの通信を盗み見るには、DNSを利用してユーザーを偽のサイトにリダイレクトする必要があるため、このようなセキュリティ侵害の影響は限られている。
Abdulhayoglu氏によれば、影響を受けるドメイン名はすべて通信に関するもので、今回の攻撃は金銭的な動機によるものではないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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