Mozillaの最新ブラウザ「Firefox 4」が米国時間3月22日にリリースされた。ネットでの行動追跡を拒否する機能やHTML 5との互換性やハードウェアアクセラレーション機能が追加されている。
Firefox 4は当初、2010年10月のリリースが計画されていたが、2011年2月にスケジュールが変更されていた。新機能が追加されたほか、今回のアップデートでは、JavaScriptエンジン「TraceMonkey」など既存コンポーネントにも改良が施されている。
このところの他の主要ブラウザのアップデートと同様、Firefox 4もブラウジング感の改善のためインターフェースが刷新された。例としては、タブが検索とアドレスバーの上には配置されるようになっている。
Mozillaは声明で、「全体にわたるスピードとパフォーマンスの劇的な向上により、Firefoxは従来版よりも2~6倍高速になっている。JavaScriptエンジンの大幅な強化により、Firefoxでは起動時間からページロード時間、グラフィックスとJavaScript性能にいたるまで驚くほど高速になっている」と述べている。
Firefox 4の性能向上には、ハードウェアアクセラレーション機能も寄与している。これは、HTML 5の互換性と同様、次世代ブラウザにとって主要な要素の1つとなっている。
IDCのアプリケーション開発ソフトウェア研究部門でプログラムディレクターを務めるAl Hilwa氏はZDNet UKに対し、「FirefoxはHTML 5の対応レベルを数段上げ、(同ブラウザは)すでに業界でもっとも標準準拠したブラウザの1つとなっている」と述べた。
新しいセキュリティ機能の1つとして、コンテンツの正当性を識別することで同ブラウザでのクロスサイトスクリプティング攻撃を防ぐコンテンツポリシーがある。
Firefox 4はWindows、Mac、Linux向けに無償でダウンロード可能になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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