まもなく、ポルノウェブサイトがそのバーチャル歓楽街を「.xxx」ドメインという形で提供できるかもしれない。
7年を超える政治論争、先送り、方針転換を経て、ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、論争を呼んでいる「.xxx」ドメインに対して事実上の最終承認を与えた。「.xxx」ドメインは数カ月以内に実現しそうだ。
とはいえ、これを確信するのは本当にそうなるときまで待ったほうがいいかもしれない。ICANNは以前にも同じような手順を踏んだことがあるからだ。
今回の投票は、米国時間3月18日にサンフランシスコで開催された会合でICANNの理事会が行ったものだが、これに先だって、米国を含む各国政府が「.xxx」トップレベルドメインに関して懸念を表明していた。また、アダルト業界の関係者らも17日に街頭で抗議を行った。
.xxxドメインを新たに設けることについては、既存の「.com」ドメインに加えて「.xxx」ドメインを登録することでアダルトウェブサイトに生じるコスト、多くの国が「.xxx」ドメインをブロックする可能性、露骨な性描写のコンテンツを正式に承認する結果になるのではというポルノ反対派の不安など、さまざまな懸念が表明されてきた。そのため、Bush政権は2005年、「.xxx」ドメインに対して正式に反対の意を表明していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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