日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月7日、個人向けノートPC5機種とLEDバックライト搭載の液晶モニタ3機種を発表した。同日からオンラインストア「HP Directplus」、量販店で3月17日から順次発売する。
1月に発表した春モデルに続く第2弾となる今回は、春の新生活シーズンに向けた製品で、モバイルPCを強化した。
女性向けのミニノートPCとして、春らしいピンクをベースにしたチェック柄デザインの「HP Mini 210-2100 Special Edition」、新プロセッサを搭載した「HP Mini110-3600」を発表。HP Mini 210-2100 Special Editionの価格は、直販モデルが4万9980円~で、3月下旬に発売を開始する。量販店モデルは、店頭想定価格が5万円前後で、4月7日に発売予定だ。HP Mini110-3600は量販店モデルのみで4万円前後、4月7日に販売予定。
動画再生機能に優れたAMD新テクノロジを搭載し、直販モデルにはSSDを搭載した11.6インチワイド液晶搭載モバイルPC「HP Pavilion dm1-3000 Notebook PC」(直販モデル:7万9800円~、3月7日発売、店頭想定価格:6万円前後~、3月17日発売)、さらに、エントリーモデルとして、新たに「HP Pavilion gシリーズ」が登場。
HP Pavilion gシリーズは旧「HP Gシリーズ」から名称変更したもので、従来製品「HP G62 Notebook PC」の後継となる15.6インチワイド液晶搭載モデル「HP Pavilion g6-1000 Notebook PC(店頭想定価格:6万円前後、3月25日発売)」、ひとまわりコンパクトな14インチワイド液晶搭載モデル「HP Pavilion g4-1000 Notebook PC」(直販モデル:4万2000円~、3月11日発売、店頭想定価格:6万円前後、3月25日発売)をラインアップに加えた。
合わせて発表された液晶モニタは、デスクトップPC「HP Pavilion PC」シリーズとの組み合わせに最適なモデルだ。ラインアップは23インチワイド液晶モニタ「HP 2311f」(直販モデル:2万4990円、3月下旬発売)、21.5インチワイド液晶モニタ「HP 2211f」(直販モデル:1万9950円、3月下旬発売)、20インチワイド液晶モニタ「HP 2011x」(直販モデル:1万3650円、3月下旬発売)の3機種。
いずれもLEDバックライトを搭載し、300万対1の優れたダイナミックコントラスト比によるメリハリのある映像を、従来のCCFLバックライト搭載製品比で75%の低消費電力を実現したとしている。
なお、HP Pavilion PCシリーズのフラッグシップモデル「HPEシリーズ」では、ハイエンド6コアCPU、「s5000シリーズ」「p6000シリーズ」では第2世代インテル Core i3プロセッサを、カスタマイズ項目にそれぞれ追加したことも発表している。
パーソナルシステムズ 事業統括 取締役 副社長執行役員の岡 隆史氏は、「2010年10月~12月期は前年比で40%の出荷増で、好調に推移している」と話す。しかし、これはビジネス向けの製品が牽引したもの。日本HPが2007年にコンシューマー市場に再参入してから、2011年で5年目。「(コンシューマー向けは)どう伸ばしていくのかが一番大きな課題と認識している」という。日本における街頭調査では、知名度が30%程度であることを明かし、「製品としていいものをたくさんそろえ、いろいろなお客様に合うように仕立てていく。それが基本的な要件。次に大事なのは、好きになってもらえるメーカーになること」と語った。
日本HPでは、2010年11月から人気アイドルグループAKB48をイメージキャラクターに起用しており、認知度の高さと親しみやすさでイメージアップを狙う。今回の春モデルからAKB48の横山由依さんがCMに加わり、「debut(デビュー)」をキャッチフレーズに、新生活を応援するとしている。
なお、日本HPはインテル製チップセット搭載PCの販売を2月1日から販売を一時停止していたが、3月15日から順次販売を再開する。すでに発売したものに関しては新品交換をするとしており、3月7日から受け付けを開始した。
「思ったより早く再出荷されたので、3カ月、4カ月というスパンではビジネス的な問題はない」(岡氏)としている。
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