Twitterなどのソーシャルメディア上のやり取りを管理し、CRMとして使えるようにするためのサービス「kizna」のパブリックベータ版が3月31日公開される。
kiznaは“ソーシャルメディア対応CRM”とも言うべきTwitterクライアントだ。Twitter上の会話ログを記録し、返信、メッセージを一括して時系列に並べることで、効率的な顧客管理を実現する。
きずな代表取締役の中村仁氏は、飲食店「豚組」なども経営している。kiznaは豚組で実際に予約管理や顧客対応にTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用してきた経験から生まれたという。中村氏によれば、企業がソーシャルメディアを使って顧客サポートをすることには以下の4つのメリットがあるという。
このような顧客対応を繰り返すことで、顧客の満足度を高めるだけではなく、企業のファンが生まれ、そしてそれが売上増につながると中村氏は述べる。中村氏はこうした一連のやり取りをサポートするkiznaを「ソーシャルCRM」と定義する。
ソーシャルCRMに欠かせないポイントは主に2点。「傾聴」と「対話」だ。傾聴とは、製品やサービスに対する顧客の感想、要望、不満などを、検索で拾い上げること。対話は傾聴で見つけ出した顧客を積極的にサポートし、ロイヤルカスタマーを増やすことである。
Twitter関連では傾聴に利用できるモニタリングツールは多くそろっているが、対話に踏み込んだツールはまだ少ない。kiznaはそうしたニーズに応え、ソーシャルメディアでの対話を支援するサービスとして売りだしていくという。
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